ミニマリストしぶのブログ
2026.09.12 部屋

【ルームツアー】ミニマリストの部屋は「本棚と犬」だけ。33万部作家・八木仁平が物を置かない理由

【ルームツアー】ミニマリストの部屋は「本棚と犬」だけ。33万部作家・八木仁平が物を置かない理由

僕をミニマリストに目覚めさせた、八木仁平(やぎ・じんぺい)くんの家に行ってきました。

久しぶりに遊びに行ったら、あまりにミニマリストな部屋だったので、その場で「撮らせてほしい」とお願いして撮らせてもらったのがこの回です。

ダイニングテーブルと椅子だけが置かれた、広くて何もないリビング

まずこれを見てください。これだけ広いのに、ダイニングテーブルと犬のカゴしか置いていない

みんな、物を置きたいから広い家を借りるんですよ、普通は。彼は逆でした。広く借りて、置かない。

彼は僕のフリーター時代からの旧友でもあるので、ルームツアーのあとに「なんで僕がミニマリストに向いていたのか」まで、根掘り葉掘り聞いています。

部屋の主は、33万部のベストセラー作家・八木仁平さん

テーブルに座って話す2人

八木くんが何者かというと、大大大ベストセラー作家です。

『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』が世界累計33万部。帯はオリエンタルラジオの中田敦彦さん。しかも2冊目の『世界一やさしい「才能」の見つけ方』も出していて、こちらの帯はメンタリストDaiGoさんです。

テーブルの上に置かれた2冊の著書と、犬を抱く八木さん

33万部売れてる著者なんて、なかなかいません。ほぼいない。

昔は逆でした。本を出す前の八木くんが「どうやったら本って売れるかな」と僕に相談してきていた時期があって、当時の僕は5万部くらい。それがあれよあれよという間に33万部です。

今では僕のほうが「逆にアドバイスをください」と頭を下げないといけない立場になりました。

「他のこともやってるけどミニマリストです」では、尖らない

テーブルで身振りを交えて話す八木さんとしぶ。手前に著書2冊

で、その八木くんがどうして僕をミニマリストに目覚めさせたのかという話です。

正確に言うと、彼と会う前からミニマリスト生活自体はやっていました。ただ、当時の僕はまだフリーターで、「ミニマリストしぶ」とも名乗っていない。ただの「しぶ」でした。

ブログもミニマリストのことは書いていたんですが、それ以外に福岡のグルメとか、ガジェットレビューとか、いろんなことを書いていたんですね。

そこで彼に言われたのが、こういうことでした。

> ミニマリストの才能という観点で、異様にミニマリズムを追求している。なんでこんなやばい才能を持っているのに、他のこともやっているんだ。

> 「他のこともやってるけどミニマリストやってます」よりも、「私はミニマリストです」と他を全部削ぎ落としたほうが、圧倒的に尖って、人に覚えてもらえるようになる。

そして「もっと分かりやすくミニマリストに寄せよう、名前もブログ名も変えよう」と。

どうしようかなと思っていたときに、ちょうどメンタリストDaiGoさんの本を読んでいたので、「このフォーマットでよくね?」とそのままいただいて「ミニマリストしぶ」にしました。もう5年前の話です。

八木くんのアドバイスがなかったら、ミニマリストとしての生活はしていたかもしれないけれど、YouTubeも本もアパレルも、ここまで精力的に世に出てはいなかったと思います。その意味で、彼は生みの親であり、目覚めさせた張本人です。

これは「ポジショニング戦略」の話でもある

本棚に並ぶ『フォーカス!』と『ポジショニング戦略』

八木くんは、これを経営戦略として説明していました。

> 消費者の頭の中に「自分ってこういう人間だよね」というのが作られたら、「ミニマリストといえばしぶ」という感じで、どんどん仕事が舞い込んでくるようになる。

彼自身も、「やりたいこと・自己理解といえば八木仁平」という位置を取っているから、講演のオファーが普通に入ってくるそうです。

人の頭の中に自分のポジションを作る。これはこれで、かなりミニマリストっぽい経営戦略だなと思いました。何でもかんでもやればいいわけではない、ということです。

玄関——僕の唯一の靴が、いきなり犬に持っていかれる

玄関のたたきに靴が3足。白い犬が靴をくわえている

ルームツアーは玄関からです。

……と思ったら、いきなり僕のコンバースが犬に持っていかれました。ポンタです。それ、僕の唯一の靴なんですけど

そのまま鬼ごっこが始まったので、玄関の紹介はほぼできていません。ただ、たたきに出ている靴が3足だけ、というのは写っています。

書斎——27インチのディスプレイを、スタンドなしで直置きする

長い造作デスクにディスプレイとキーボードだけが置かれた書斎

玄関を入ってすぐが書斎です。

ここが「超ミニマリストっぽいな」と思った空間でした。こんなに広いのに、本当に何もない

デスクの上にあるのは、ディスプレイとキーボードとタンブラーだけ。パソコンはMacBookで、家に帰ってきたらここに繋ぐ形なので、デスクトップは持っていません。ケーブルはデスクの穴から下に落として、裏側でまとめてあります。

スタンドを使わず、台座ごと机に直接置かれたディスプレイ

そして僕が一番「ミニマリスト要素が高い」と思ったのが、このディスプレイの置き方です。

ディスプレイってふつう、足(スタンド)があるじゃないですか。それが、板一枚みたいな状態でそのままポンと机に置いてある。直置きする人、初めて見ました。

アダプターは付いているので壁掛けにもできるらしいんですが、「これでいいや」と思ってそのままにしているそうです。

もともとはiMacの24インチを使っていたけれど、本を書くときに少し使いづらくて27インチが欲しくなった。ウルトラワイドディスプレイも試したものの、Apple製品との互換性の問題で若干タイムラグがあって使いにくい。

結局、少し高くてもAppleの純正27インチを買ったら「めっちゃいい」となったそうです。

こういう「回り道してから純正に戻る」話、持ち物選びではよくあります。僕の持ち物選びの結論は全持ち物リストにまとめています。

間接照明が入った長い本棚の壁と、犬を抱く八木さん

ちなみに、この部屋の間接照明は最初から付いていたものです。自分で設置したわけではないそうで、これはうらやましい。

物を減らすと照明が映えるって、知ってました? ……何でもかんでもミニマリストと結びつけようと頑張っています。

本棚の壁——僕が紹介した本が、そのまま置いてある

壁一面の造作本棚。上段には余白が残っている

書斎の壁が、丸ごと本棚です。ただし全部は埋めていない。これだけ広いのに、埋めずに余白を残しているのがいい。

その中に「これ、ミニマリストしぶに影響されてるだろ」という要素がありました。

『MNM: Minimalist Interiors』という、ミニマリストの建築や部屋が載っている洋書です。これ、僕が持っているものと全く同じでした。

四角大輔(よすみ・だいすけ)さんとのコラボで紹介した本を、そのまま買ったそうです。

日本のミニマリスト本は、片付け系か自己啓発系が多いんですが、海外まで探すとこういうミニマルデザインの本が結構あります。かなりニッチな一冊です。

ほかにも、僕が使っているのと同じスマホ用の三脚が置いてありました。ちょいちょい八木くん家に僕の物がある。ちなみに僕はメンタリストDaiGoさんから名前のフォーマットをいただいているので、連鎖しています。

「この中でミニマリストっぽいおすすめの本は?」と聞いたら、『エッセンシャル思考』が挙がりました。ただこれは、ミニマリストがみんな読んでいる定番すぎる本なので、彼としては「なし」だそうです。

あと、発売したばかりの自分の本の在庫が家にあるという、メタな光景もありました。

窓から緑が見える家しか選ばない

窓の外に緑が広がる。棚には小さな観葉植物

本棚の切れ目に窓があって、外に緑が見えます。

これは偶然ではなく、「窓から緑が見える」を条件にして家を選んでいるそうです。

> うちはよく「真っ白で何も物がないから病院の部屋みたい」って言われるんですけど、そもそも物を減らした時点で、ちょっと無機質になるからさ。

生活感がなくなって、それが落ち着かないという人もいると思うんですけど、緑があると、生活感はないんだけど落ち着く。

基本的に引きこもりだから、緑がないとしんどい、とも言っていました。

水回り——玄関を入って、いきなり洗濯機

洗面所の洗濯機と、上の棚に置かれた洗濯カゴ

水回りに向かったら、いきなり洗濯機が出てきました。

物は基本的にできる限り見せたくない人なので、洗濯カゴも上の棚に上げてあります。

洗濯機は東芝のドラム式。僕が使っているパナソニックの「キューブル」が一番おしゃれだと思っているんですが、キューブルはサイズが少し小さいので、二人暮らしだと厳しい。

あと、洗剤の自動投入と、ホコリ取りがワンプッシュで済むのが決め手だったそうです。

実際にやらせてもらったら、ポンと押すだけでホコリが出てきました。これは楽です。

丸い鏡と間接照明の洗面台

洗面所も、照明が映える空間でした。デザイナーズ物件です。

トイレは曲線が美しくて、スティーブ・ジョブズが好きそうなデザインでした。お風呂に置いてあるのは、ハンドソープとシャンプーだけ。詰め替えもちゃんと決まった場所に置いてある。

正直、突っ込むところが本当にありません。ルームツアーなのに。

キッチン——ブランドを絞ると「思考停止できる」

カウンターにトースター、ケトル、かご、バナナが並ぶキッチン

キッチンも、空間に対して物が少ない。

バルミューダのトースターケトルが並んでいます。ミニマリストご用達です。カウンターに置かれたバナナが、もはやアート作品に見えました。毎朝食べているそうです。

ここで出てきたのが、「ブランドで選ぶと思考停止できる」という話でした。

> 基本的にブランドで選んだら思考停止できるからいいよね。デザインの統一感も勝手に出るし。そんなにデザインセンスがあるわけじゃないから。

服も同じで、一時期はメゾン マルジェラのセットアップばかり着ていたそうです。ブランドを絞ると合わせやすいし、服の数も絞って一ついいものを着る形になる。今も同じ服のパターンが3つくらいしかないとのことでした。

とりあえず無印で揃えておけばそれっぽくなる、というのと同じ発想です。自分で考えるのが苦手な人ほど、ブランドで統一したほうが楽かもしれません。

炊飯器としゃもじ

炊飯器のしゃもじは、立ちませんでした。僕も家に炊飯器があった頃、これをやりました。

トイレットペーパーがティッシュになる、球体のカバー

コンセントの下に置かれた白い球体のティッシュカバー

これ、何だと思いますか。

球体のティッシュカバーです。中にトイレットペーパーを入れると、上から引き出せてティッシュになる。

つまり、ティッシュを別で買わなくていい。トイレットペーパーがそのままティッシュになるので、買うものが1つ減ります。これは便利です。

リビング——この広さに、ダイニングテーブルと犬だけ

犬のケージの横に立つ八木さん

さて、リビングです。

冒頭の写真をもう一度思い出してほしいんですが、これだけ空間が広いのに、ダイニングテーブルと犬しかいない。本当に、突っ込むところがありません。

テーブルの上にあるのはティッシュだけ。強いて言えば、テーブルの端に金魚がいました。ピンポンパールという、丸くてぷくぷくした金魚です。

テーブルと椅子はアクタス(ACTUS)で、セットで選んでもらったもの。木材に黒いパイプ、黒いレザーという組み合わせが好きだそうです。

足が本当に最小限でシンプルなので、部屋がすっきり見えます。しかも足付きの家具で統一してあるので、お掃除ロボットが通りやすい。掃除がしやすい部屋です。

犬のカゴにミニマリスト要素はありますか、と聞いたら、こう返ってきました。

> 一畳で暮らす犬です。

床に置かれた白い四角のゴミ箱

そしてこれが、この家で一番の最先端でした。自動でゴミを圧縮してくれるゴミ箱トーニュー)です。

満タンになると、ぎゅーっと圧縮してくれる。しかもそのあと次の袋を自動でセットしてくれる。犬の処理をしたあとのゴミを入れているので、手も汚れません。

デザインもシンプルなので、部屋に浮いていても生活感が出ない。これは素直に「欲しい」となりました。

出窓の作り付けソファと、カーテンレールがついていない窓

出窓に作り付けられたベンチと、障子のような建具

窓際には、作り付けのソファが最初から付いていました。お客さんが来たら、そこに座ってもらえる。

出窓があると、自分で椅子を買い足さなくていいのがミニマリスト的にうれしいところです。僕の家では出窓を机にしています。

そしてこの部屋、カーテンレールがついていません

代わりに、障子のような建具がスライドして閉まる形になっています。「カーテンをつけるな」というデザイナーさんの強い意志を感じました。僕もカーテンアンチなので、このデザイナーさんとは酒が飲めそうです。

……と思ったら、リビング側にはレースカーテンがありました。許せん。これはデザイナーさんが付けたものらしいので、統一してほしかった。

とはいえ、レースカーテンをカーテン代わりにしているミニマリストは結構多いです。それだと生活感が出づらい。カーテンなし生活については3年間カーテン無し生活を続けてわかったことに書きました。

物を減らしてよかったこと——1年に1回、引っ越せる

窓を背に椅子に座り、犬を抱いて話す2人

ここからは、部屋を見せてもらったあとの対談パートです。

「これだけ物が少ないと、減らしておいてよかったな、というエピソードがあるんじゃない?」と聞いたら、即答でした。

> めちゃめちゃ引っ越ししやすい。

この家に住むのも1年もたないそうで、来月には引っ越すとのこと。前の家は半年でした。

理由を聞くと、僕とは少し違いました。

> 本音としては1箇所に住み続けたいけど、まだ見つかっていない。自分にとってベストなところを探しちゃうんだよね。

僕のほうは「定期的に場所を変えて環境を変えたい」という欲求のほうが強くて、最近は1年に1回のペースで引っ越しています。この前は台車で歩いて引っ越しました

つまり僕は引っ越す前提で物も部屋も選んでいる。身軽さを重視して減らしている。八木くんは「ベストプレイスを探すために引っ越す」。

動機は違うけれど、結論は同じで、大型家具がダイニングテーブルくらいしかないから引っ越しがめちゃくちゃ楽、ということでした。

テレビは大学生から10年ない

椅子に座って話す2人

テレビの話になりました。大学生の頃からないので、もう10年くらいないそうです。

ミニマリストという言葉を知る前から、そもそも持っていなかった。大学で一人暮らしを始めたときに「テレビいらないな」となって、実家から持ってきたものも全部捨ててもらったと言っていました。

理由のひとつはNHKです。

> テレビのことで揉めるのは嫌だから、もう全部捨ててもらった。受信料だって毎月1,000円ちょっとかかる。学生からすると年間1万円ちょっとは馬鹿にならない。

もうひとつは、音でした。実家に帰るとテレビがついているのが当たり前だったりしますが、家族の会話とテレビの音を脳が同時に処理できないそうです。

> 内向型だから無理なんだよね。一気に脳が処理できなくて、「うわーっ、やめてくれ」ってなる。

これはすごく分かります。年末年始の帰省とか、サウナの休憩スペースのテレビとか。

テレビは、一人暮らしで「いらなかった物」の第1位でもあります。100人に聞いた結果は別の記事にまとめました。

「自分の意志力を信じていない」から、本しか置かない

本の話をする2人

「意図的に置かないようにしている物はある?」と聞いたら、この家の設計思想が出てきました。

> やりたいことにだけ集中していたいタイプだから、ほぼ本以外は置いていない

ボードゲームも好きで、フリーター時代は僕がよく彼の家でボードゲームをしていました。でも、「ボードゲームが自分の人生の幸福に絶対マストか」と言われるとそうではない、と気づいて手放したそうです。

> 中心に本だけあれば、本を読んで、それをアウトプットして、やっていれば結構幸せだから。あとは犬。それ以外をほぼ排除している。

この家に本棚と犬しかないのは、そういうことでした。

そして、この考え方の根っこにあるのがこれです。

> 何を置くかで自分の行動パターンって変わるから。テレビを置いていたら自然とリモコンに手を伸ばして電源をつけるし、逆に本しかなかったら本を取る。自分の意志力とか意思を、本当に信じてない。

最近は「寝室にスマホを絶対持ち込まない」というルールも作っているそうです。寝室にあると見てしまうし、朝起きても見てしまう。それで平気で30分1時間なくなる。

> 意識的にミニマルに、自分が集中したいことだけに集中する環境を、各部屋で作っている感じだね。

何もない空間だからこそ、置くものがめちゃくちゃ大事になる。なりたい自分のために、それだけを置く。筋トレを頑張っている人ならトレーニング器具を置く、という話です。

ミニマリストに向いているのは「内向型」の人

内向型の話をする2人

僕のチャンネルには「ミニマリストになりたい」という人がたくさん来るので、性格的にどういう人が向いているのかを聞いてみました。

答えは「内向型の人」でした。

> 内向型の人は刺激に弱い。目に入ってきた物にすぐ誘惑されたり、思考のキャパシティを奪われたりする。だから、自分がどう生きたいかから逆算して、自分の部屋を一点集中でミニマルにするのがいいんじゃないかな。

これは科学的にも説明がつくそうです。「デスクの上が整理されている人は仕事ができる」とよく言いますが、逆に散らかっていると物に対して「注意の分散」が起きる。注意散漫になって仕事に集中できない。

エネルギーを奪われる感覚は、内向型の人ほど敏感だそうです。

物にも情報が詰まっているので、部屋が散らかっているとそれだけでエネルギーを奪われます。この話は貧乏人の家に物が多い理由にも通じます。

外向型のミニマリストは「アウトドア系」に多い

身振りを交えて話す八木さんと、足元の犬

じゃあ外向型のミニマリストはいないのか、というとそうでもなくて、アウトドア系の人には結構いるそうです。

ノマド、登山好き、キャンプ、旅行好き。四角大輔さんも外向型寄りだと思うけれど、彼の場合はミニマリストより先に登山があったんじゃないか、と八木くんは言っていました。

登山は物を減らさないといけないので、そこからミニマリズムに興味が向く。

つまり外向型の人は、「もっと身軽に動けるように物を減らそう」というモチベーションになっているということです。

そしてもうひとつ、彼が強調していたのがこれでした。

> 今、世界の情報量が多すぎる。自分が意思を持って「これをやりたいんだ」「こう生きるんだ」というところを、自分の周りに環境として作らないと、すぐに人に流されて1年が終わる。SNSで反応していたら一瞬で終わる。

だからミニマリズムというのは、部屋の物を減らせという話というより、自分が何に集中して人生を生きるのかを絞って生きるということ。それは「やりたいことを見つけて生きる」のと同じだ、と。

観葉植物は置かず、外の緑を借りる

窓の外の緑を背にして座る2人

最後にもうひとつ、面白い考え方がありました。

この家には観葉植物がほとんどありません。

昔は大きいものも置いていたそうですが、世話が大変すぎて捨ててしまった。そこで出てきた結論がこれです。

> 家の外に緑があるなら、家の中に緑があるのと変わらないなと思って。窓の外に緑があるところで選んでいる。観葉植物は外の公園のを借りている。

これは実装がうまい。みんながみんな、緑をピンポイントに狙って引っ越せるわけではないですが、発想としては新しい。

彼はAppleストアの空間が好きだそうで、最近のAppleストアは改装のたびに無機質な空間に緑が足されているという話もしていました。丸の内も、福岡も、入口の外に竹が生えていたりする。

ミニマルデザインのかっこよさって、生活感がなくて無機質で冷たい感じが逆にクール、というものでした。でもそれだけだと落ち着かない。緑があると一気に落ち着く空間になる。しかも外に置けば手間もかからない。

僕も観葉植物は買ったことがありません。手間がかかることがそもそも向いていないし、すぐ枯らしてしまうので。

まとめ——人生は、思っていたより短い

対談の終盤、並んで座る2人

対談の途中で、八木くんがふと漏らした言葉が印象に残っています。

> 人生、短いんだよね。29歳になっちゃって。

僕らが最初に会ったのは、彼が22歳くらいの大学生のときでした。それが気づけば2人とも30手前です。

> 学生の頃は「未来の可能性は無限大だ」「人生長いな」って思ってたんだけど、20代から10年経って、めちゃくちゃ短いなと思って。10年でできることは本当に少ない

だから、他の人の刺激に惑わされている場合じゃないな、と思ってる。

そして、ミニマリズムの一番のメリットについてはこう言っていました。

> 物を減らすと、自分のやりたいことも見つかるし、その過程で、やりたいことに集中する環境が勝手に手に入って、どんどん実現していく。片付けは、外側の自己理解だと思ってる。

減らしていく過程で、自分にとって何が大事かを絞らないといけない。だから手放すことは、そのまま選択の訓練になる

彼の家に残っていたのは、本棚と犬でした。僕の家に残っているものと、たぶん理屈は同じです。

削ぎ落とせば削ぎ落とすほど美しくなる、という感覚は、僕も物を減らしていく中で気づいたことでした。この部屋は、その答え合わせみたいな空間だったと思います。

この記事で紹介した物

八木仁平さんの著書

部屋にあった物

※ディスプレイ(Appleの27インチ)、ダイニングテーブル(アクタス)、書斎の収納(無印良品)は動画で型番の言及がなかったので、リンクは載せていません。

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