2024年7月1日、雨。今日、引っ越します。前回と同じく、台車で自分で歩いて運ぶ引っ越しです。前回は荷造りに13分かかったので、今回も時間を計りながら荷物を詰めていきます。この家にはちょうど1年5ヶ月住みました。
その間いちど もルームツアーをしていなかったので、引っ越し前に「この部屋の最終形態」を見てもらってから、引っ越しを始めます。
引っ越し前、最後のルームツアー——出窓の書斎、重ねるスツール、畳めるソファベッド
まずプロジェクターで壁に時計を投影しています。スマホゲームで人気のスイカゲームは、もともとこのプロジェクター(Aladdin X)に入っていたアプリが発祥です。
そのまま奥へ行くと書斎。出窓をそのままテーブルにしていて、MacBookとプロジェクターのリモコン、間接照明兼スピーカーが置いてあります。出窓の机の部分は自分でDIYしました。もともと茶色い床の部屋だったんです。
椅子は4本足のスタッキングスツール。重ねておけば椅子の高さを調整できて、来客のときは分解して数を増やしたり、飲み物を置いてサイドテーブルにしたり、脚立として使ったり。使わないときは重ねておけば省スペースです。
あれはソファベッド。なんと半分に小さく畳めます。来客時は背もたれを付けて、寝かせればベッド。脚で浮いているのでお掃除ロボットが下を通れて、掃除もしやすい。
地味に便利なのがソファ下の収納——黒のアイアンフレームが入っていて収納しようと思えばできるんですが、僕は何も収納していません。
何もないように見えるところに、実は間接照明と巻き取り式の充電ケーブルがあります。照明はAmazonで買った3,000円くらいの中華製ですが、バッテリー内蔵でケーブルいらずで光る。小さく畳んでコンパクト。
充電用にAnkerの薄型ACアダプターと巻き取り式ケーブル。僕はケーブル配線アレルギーなので、基本的にケーブルは見せたくない。
さっきからチラチラ映っているのは「デジタル掛け軸」というデジタルアートのアプリ。我が家のインテリアのコンセプトはアトリエです。美術館やアトリエに行くと意外とモノが少なくて、絵が際立つように殺風景だけど、絵が少数飾ってある。
ミニマリストの部屋ってアトリエや美術館みたいだなと思っていて、減らせば減らすほど、自分の大事な作品、強調させたいものがより強調される。
お掃除ロボットは、ダストボックス付きの充電器がある中では世界最小サイズのSwitchBot K10+。手のひらでも掴めるサイズで、ゴミが全部勝手に吸い込まれていくから、70日に1回メンテナンスすれば僕は一切手間がかからない。
僕の部屋は「ルンバブル」と呼ばれるような家具選びをしていて、ソファの下が浮いているのもそのため。床の掃除があれ1台で完結する部屋、ということです。
キッチンと収納——「隠しすぎない」1/2のファイルボックス
キッチンはめちゃくちゃ狭いです。一口コンロで、幅もない。そんなに自炊しないんですが、調理器具はお茶碗とスプーン、小さめのフルーツナイフ(金属が嫌いなので真っ白いモノトーンの)、ニトリで買った取っ手の付け外しできるフライパンと蓋。
調理して取っ手を外して、そのまま食べる。そして「お一人様専用・超高速・弁当箱型炊飯器」。弁当箱にケーブルをつないで炊飯できて、炊いて食べてそのまま洗える。
プロテインシェイカー2つ、割れないコップ、歯磨き粉、歯ブラシ2本。無印良品の吊るせるワイヤークリップに布巾。蛇口直結型の浄水器(クリンスイ)、セブンイレブンで買ったハンドソープ。
ゴミ箱はあまり置きたくないので、この空間に袋を入れてゴミを入れるだけ。
我が家はここしか収納がありません。使っているのは無印良品のファイルボックスの高さが半分のもの。収納って、奥の下に隠せば隠すほど、取り出すときに蓋を取る手間が増えて取り出しづらくなる。
あまり隠さないほうがいいんですが、隠さないと生活感が出る。その間を取って「2分の1」です。
サプリメント、マウスピース矯正用の器具(週1で取り替える)、オリーブオイルと塩と醤油、ウェットティッシュ、家中の掃除がこれ1本のウタマロクリーナー(ミニマリスト御用達)、食器用洗剤。
下にはキッチンペーパー、もらった箸、浄水器のフィルターなど、たまにしか使わないもの。
キッチン横のオール電化の機械には剥がせないシールがいっぱいあるんですが、幸いマグネットが貼り付くので、100均のマグネットテープをクリーナーなどに付けて、ペタペタ貼れるようにしています。
クローゼット兼水回り——全8着、バスタオルなし、お風呂は1年5ヶ月お湯を張らず
ここは水回り兼クローゼットになっていて、オールシーズン全10着——今は8着しかなくてハンガーが余っています。ハンガーは「ワンガー」という一筆書きデザインのもので、ボトムスだけ吊るすこともセットアップもいける。
トップス用・ボトムス用で分けるのが面倒なので、これ10本あれば数の増減があっても1本で統一できる。
僕は基本的に毎日同じ服を着る生活で、春夏秋冬ごとに決まったコーディネートだけを着ます。春秋に着るシャツは全く同じものを2枚持っていて、片方を洗濯しているうちにこっちを着る、というローテーション。
Tシャツもシャツもボトムスも、2着全く同じものを買っています。秋冬はシャツジャケットを着て、寒くなったらその上からダウンベスト。オールシーズン全部組んであります。
無印良品の「吊るせる収納ケース」に靴下とパンツと肌着を全部。バッグ用ハンガーにタオル——畳むのが面倒なので、洗濯が終わったら適当に2つ折りにして折り込むだけ。ミニマリストの定番ですが、我が家にバスタオルはありません。
フェイスタオル4枚だけ。場所を取らないし、洗濯乾燥もしやすい。
ここをクローゼットにした理由は、ドラム式洗濯乾燥機で洗って、そのまま吊るせるから。洗濯カゴがいらなくなる。突っ張り棒でクローゼットを作って、生活動線をコンパクトにするための配置です。
ダイソンのヘアドライヤーも無印の吊るすワイヤークリップで吊るして、電源がそこにしかないのでコードを伸ばしてここで髪を乾かす。
お風呂場は、1年5ヶ月住んで一度もお湯を溜めませんでした。基本的にスポーツジムの大浴場とサウナを使うので、ここはシャワーしか使わない。
タオルの裏に隠してあるのが、無印良品の吊るせる水回りポーチ。爪切り、薬、マウスピースを噛むゴム、目薬、それと最近買ったパナソニックのUSB-Cで充電できるシェーバー(4,000円くらいで、細い)。
輪っかのところに体温計や細長いものを差し込めて、自立する。これはフリーター時代から10年以上使っていて、我が家にあるもので一番歴史が長いものです。
上を開けると枕と寝袋。左からお薬ポーチ、ガジェットポーチ、Nintendo Switchのポーチ、撮影機材のカバン。毎週撮影で飛行機に乗って飛び回るので、撮影機材はここにまとめてパッと取り出せるように。旅行カバン兼、撮影機材入れ。
あとは防災用カバンと普段使いのリュック。
玄関——シェア傘、スマートロック、玄関で押すハンコ
玄関にはエコバッグ。僕が開発した「テブラエコバッグ」で、マグネットでカパッと貼り付きます。その隣の傘は僕の所有物ではなく、「アイカサ」という福岡と東京にあるレンタル傘。暗証番号が合わないと開きません。そしてスマートロック。
開けると、家に帰ってきたらすぐ経費をぶち込む用のクリアファイル、紙の書籍が少し、書類ポーチ(プライベート用と法人用のクレジットカード)、3色ボールペンとネームペン、ハンコ。
印鑑を押すときに玄関でパッと押せるように、ここに置いています。消火器、防災カバン。
玄関下には白の香水、自分で開発したミニマルデザインのメガネ、サングラス、筋トレ用のサポーター、折りたたみ傘、サンダル、ガムテープ、マスク、お掃除ロボットのフィルター。
そして今から早速使う、オールインワンのミニマル文房具セット「チームデミ」と、ミニマルな電動ドライバー。トイレットペーパーは引っ越し前で使い切ってこれしかないんですが、最近買ってよかったのがめちゃくちゃ長持ちするトイレットペーパー。
買いに行く手間と取り替える手間が減るし、芯が入っていないので使い終わった後の芯の処分もいらない。面倒くさがりの人におすすめです。
白床DIYの原状回復は20分——ジョイントマット14畳で14,000円
我が家は白床にDIYしています。使っているのは赤ちゃんの家にあるような柔らかいクッション製のジョイントマット。よく見なければつなぎ目は気にならないし、床に座っても痛くないし、冬は暖かい。値段は6畳で7,000円くらい。
この家は14畳あるので、14,000円くらいで全部白床に貼り替えられました。モノを落としても壊れない。
1年5ヶ月、一切剥がして掃除も換気もしていませんが、カビたりはしていませんでした。ただ、へこみは激しいので次の家では使えません。これを撤収するのに12分。
続いて目隠しシート(我が家はカーテンをしていないので、これでフィルターをかけている)を剥がして、20分で原状回復が終わりました。
荷造りタイムアタック:12分22秒(前回13分1秒)
11時ぴったりから、荷造りタイムアタック。前回の13分を超えられるか。ソファベッドの分解にまず時間がかかります。
間接照明、細々したものは無印良品のシェアバッグ(150円で買って、店に返却すると150円返ってくる、実質0円のエコバッグ。マジで丈夫でデザインもシンプル。前回もこれで引っ越した)に全部突っ込む。
時間が惜しいので品物ごとの分別はしません。どうせ後で出すし。
結果、12分22秒。前回が13分1秒だったので、約40秒短縮。ミニマリスト荷造りオリンピック、世界レコード更新です。荷造り12分と原状回復20分を入れても、30分ちょっとで引っ越しを開始できる状態になる、ということです。
台車で歩いて運ぶ——雨、3往復、ドラム式洗濯機
雨がちょうど止んでいるのでチャンス。前回の反省から、今回はロープを買いました。前は積んだ荷物が衝撃で落ちて、冷蔵庫を壊したので。十字に縛ったので、これで間違いなく倒れません。運べるものは全部運ぼうとリュックも背負います。
引っ越していたら同じマンションの友達に会い、「後ろからTikTokで見たことある」と言われ——運ぶことよりも、人目に耐えることのほうが辛いです。雨のせいで水たまり、大交差点を突破し、第1陣を往復。第2陣はまた雨。
傘が手放せない中、視聴者さんにも会いました。「今これで引っ越しされてるんですか」「ミニマリストになりたいと思ってます」。写真を撮って、本も買ってくださっていて。嬉しい。
「また引っ越しですか」と言われましたが、そうです、1年おきくらいに引っ越しています。せっかくモノが少ないので。警固公園(東京でいうスクランブル交差点にあたる場所)を通っていますが、道が整備されていてスイスイ進む。
雨で人目が少ないのは、ある意味ラッキーかもしれません。普段なら人目が嫌で絶対通らないんですが、都心部のほうが道が整備されていて、アーケードがあるので濡れない。人目を避けて裏道を通ろうとすると、今度は道がガタガタする。
2往復が終わり、3往復目で洗濯機以外の荷物は運び終わりました。
ラスト、洗濯機を運びます。この日のために筋トレを頑張ってきた。カメラマンとして呼んだのは、僕の片付け動画の編集をやってくれている「りくとくん」(登録者1万人の人気YouTuber、洗濯機を持っていなくてコインランドリー派)。
ドラム式洗濯機が何キロあるか知っていますか。間違いなく便利だから我が家には置いていますが、唯一のお荷物です。引っ越しの瞬間だけコインランドリーにしたくなる。
ちなみに、ヤマトホームコンビニエンスを使えばドラム式1個から運べて、同じ福岡県内なら7,740円で済みます。道が平坦だからできることで、東京だと坂道が多くて難しいかもしれません。
福岡県民はみんなこのスタイルで引っ越しているんだろう(していません)。
新居:お風呂なし、収納ゼロ。荷ほどき26分44秒
新居に到着。狭いです。収納が一個もなくて、押し入れも一切なし、キッチンしかない。この部屋、一般的な家にある「アレ」がありません。右手には最初から大きな立ち鏡が付いています。
無事に荷物を全部運び終わって、時間を計りながら荷ほどき。26分44秒でした。正直ぐちゃぐちゃなところがいっぱいありますが、一旦仮置き。生活しながら改善していくしかない。見ての通り靴箱もないし、お風呂もない。
僕は基本的にスポーツジムの大浴場にしか入らないので、シャワーさえ浴びられれば十分。この部屋をいいなと思った理由のひとつが、お風呂がなかったこと。
お風呂があるぶん生活スペースは減るし、使わないもののために家賃を払うのは嫌だし、掃除も楽。
ソファの位置をどうしようか考えているときが一番楽しい。引っ越しの醍醐味です。前回との違いは出窓がないこと。りくとくんには「机買えよ」と言われましたが、机を買ったら狭いじゃん。空間を有効活用する天才的な使い方で済ませます。
この日は大川優介くん(動画クリエイター。Appleの副社長と対談していたりする、僕がいつもインスパイアされているYouTuber)がルームツアーを撮りに来てくれました。
この部屋でいちばん印象に残ったものは、やっぱりプロジェクターだそうです。「ほとんどのものは想定できるけど、これはなかなか想定できなかった」。
10日後のルームツアー——立ち鏡、突っ張り棒のスタンディングデスク、キャスター付きハンガーラック
引っ越してきて10日くらい経ったので、今どうなっているかのルームツアーです。玄関にはカバンが3つ全部直置き(撮影用、防災、チャンバラ道具が入っているカバン)、消火器。
ホッチキスで賃貸でも付けられる棚を買ったんですが、ホッチキスが刺さりませんでした。スマートロックは取り付け済み。シャワーは前回同様タオルを掛けて、その裏に無印の吊るす水回りポーチ。
リビングの立ち鏡は賃貸の備え付けで、枠はマスキングテープで白く貼り替えました。僕は人生で一度も鏡を置いたことも買ったこともなかったんです。毎日同じ服を着る生活なので、鏡を見なくても立ち姿は一緒だし、必要性を感じていなかった。
でも部屋が広く見えるので、そういう意味では鏡も悪くないなと思いました。
キッチンは突っ張り棒を使ってパソコン置き場と充電場所に。パソコンをそのまま持ってくればスタンディングデスクになって、立ちながら作業したり、座って作業したり。作って、食べて、洗う。動線が全部ここで完結します。
謎の壁があるので、ここもマスキングテープで白くDIY。
洗濯機まわりは、この家に来て新しく買った唯一の家具、キャスター付きのハンガーラック。ここにオールシーズンの服を全部吊るして、洗濯して取り込んで、ここに戻す。動線がコンパクトなので、この配置です。
ソファベッドは引き続き使っています。課題は、脚の下に収納ができるんですが、お掃除ロボットが通れなくなるし、ないほうがかっこいい。寝袋をうまく収納できないか模索中です。
座面を上げられるので、備え付けのロールスクリーンを下げると映画館のようになる。昼間に投影したいときは向きを変えれば2wayに使えて便利。
とにかくこの家、収納がありません。押し入れも一切ないので、本当にミニマリストじゃないとどんどんモノが溢れていく。リモコンはキャスターのところに置いていたり、モノを隠すスペースがなくて困る。
調味料、書類ケース、文房具ケース、ハンコはキッチンに。
なぜ1〜2年で引っ越すのか——アイデアは移動距離に比例する
人間って、住む場所によって生活習慣も人間関係も変わります。有名な言葉で「アイデアは移動距離に比例する」というのがありますが、僕は本当に、引っ越すたびに新しい仕事のアイデアやインテリアのアイデアを思いつく。
引っ越すたびに自分の仕事やライフスタイルがどんどん研ぎ澄まされていく感覚があるので、同じ家に住み続けるのではなく、気に入った家であっても定期的に1年2年で引っ越すようにしています。
定期的に引っ越しをすると、荷造りのタイミングで持ち物を見直すから、モノが溜まりにくい体質になる。また来年も引っ越し動画を見てもらえると嬉しいです。今年の目標はひたすら視聴者さんの家の片付け動画を撮ること。
今回の家はフットワークが上がる場所なので、もっと外に出かけて片付け動画をたくさん撮ろうと思っています。
この記事で紹介したもの(概要欄より)
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▼ 動画版はこちら
YouTube版のタイトルは『引っ越しました。』です。雨の中の台車、視聴者さんとの遭遇、りくとくんと運ぶ洗濯機は動画のほうが伝わります。
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