ミニマリストしぶ
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「ミニマリストってなんですか?」
僕のライフスタイルをお話する時、持ち物が少ない「ミニマリスト」の話になると、質問ぜめに会うこともしばしば。
「ミニマリスト」は2015年の流行語大賞にもノミネートされた言葉ですが、世間一般的にはまだまだ認知されていないのが現状。
なので手っ取り早く、ミニマリストである僕の生活スタイルを見てもらいましょう。
ミニマリストとして生活する僕の部屋は4畳半のワンルーム。
部屋に置いている家具はマットレスのみです。
手持ちの服は全部で13着。もちろんオールシーズン。
トップスに至っては同じ物を4着買って、毎日同じコーディネートを着まわしています。
関連記事:ミニマリストな僕が教える、たった9着でオシャレに魅せる服選びのポイント。
手持ちの靴も、全く同じスニーカーを3足揃えました。
服も含めてコーディネイトを毎日同じにしているのは、コーディネートに悩む時間を0にするため。(私服の制服化)
関連記事:ミニマリストを極める為、同じ靴を3足買い揃えたら凄く快適だった件
持ち物を少なく厳選している僕は、大大大好きな持ち物だけに囲まれた生活を送っています。
身の回りを「好き」な物で固めていたら、自然と少ない持ち物で満足できるようになっていた。それも「ちょっと好き」ではなく「大大大好き」レベルで好きな物。中途半端な「ちょっと好き」で物欲を満たしても、心は完全に満たされない。No1だけのスタメンで過ごす毎日は超キモチイイです!
— ミニマリストしぶ (@minimalist_sibu) 2017年4月22日
・・・なんとなく「ミニマリスト」のイメージがわきましたか?
「ミニマリストって物が少ない人なんだなぁ」という印象ですか?
この記事ではもっと具体的に、ミニマリストを知らない人に向けて、
「なんでそんなに持ち物を減らすの?不便じゃないの?」
「何が目的でミニマリストになるの?」
といった疑問を解決するために、ミニマリストである僕が解説していきます。
ミニマリストの語源
ミニマリスト(minimalist)
1 ミニマリズム、ミニマルアートの芸術家。
2 最小限のことしかしない人。最低限必要なものしか持たない人。引用元:コトバンク
ミニマリストにとって鍵となるのは「ミニマリズム」です。
ミニマリズム・・・最小の、最低限度の、必要最小限の
つまり、「自分にとっての必要最小限」を把握しているのがミニマリスト。
Appleの元CEO、スティーブ・ジョブズはコーディネイトに悩む時間を「最小限」にするために、毎日同じ服を着ていました。
ドラマ「リッチマンプアウーマン」の日向徹は掃除の手間を「最小限」にするために、自動お掃除ロボットルンバを使っていました。
画像引用元:王様の耳はロバの耳
ハイパーメディアクリエイターの高城剛さんはキャリケース1つで世界中を飛び回るために、持ち物を「最小限」にしていました。
漫画「3月のライオン」の桐山零は将棋の研究に没頭するため、将棋盤以外の持ち物を「最小限」にしました。
僕は家事が嫌いで面倒くさがりだから、持ち物を「最小限」にすることで掃除をしなくて良い環境を整えました。
「 too much よりも just 」
僕たちミニマリストは目的達成に必要なことだけに集中するため、
面倒でしたくないことを省くため、
「自分にとっての必要最小限」を見極めて生活を送っています。
「ミニマリスト=持ち物が少ない人」ではない
物は減らせば減らすほど良いのですが、
ただ単に物を減らしまくって「持ち物の数が少ない人」になるのがミニマリストではありません。
▼メンタリストのDaiGoさん自身もミニマリストを名乗っていますが、部屋には大量の書物があります。
この画像だけを見たら、ただの物が捨てられない人に見えますよね。
毎日10冊以上の本を読むDaiGoさん、そんな彼が掲げる人生の目的は「知識の最大化」です。
だから部屋には大量の書物が置いていますが、それらの書物はDaiGoさんの人生には絶対不可欠な物だし、
本以外の持ち物は徹底的に少なくしています。
本以外の持ち物を少なくして、ひたすら読書に集中できる環境を整えているのです。
何を「最小限」にするかは人それぞれ
DaiGoさんのように、大量の書物が「最小限」となることもあります。
物理的に持ち物が多かろうと、人それぞれで「最小限」になる物の数は違ってきます。
ミニマリズムの本質は「物を減らすことで迷わないようにする、大切なものに集中する」こと。
ただ物を減らせばよいというわけではないので、意味のある断捨離をする必要があります。
なので「物を減らせば絶対幸せになれる」と考えるのは間違っているし、
ミニマリストになって捨てること自体を目的にしてしまうのは本末転倒。
ミニマリストは捨てること自体を目的にしているのではなく、
「捨てることでどんなメリットがあるのか」を考えられる人たちなのです。
ミニマリストになるとこんなメリットがある
実際にミニマリストになると、生活にどんな変化が現れるのか、物を減らすとどんなメリットがあるのか説明します。
判断力が上がり、今するべき大切なことを見抜ける
物を多く持ちすぎると「あれもある、これもある、どれにしよう」と選択肢が増えてしまい、考えれば考えるほど脳が疲れます。
人間は1日のうちに下せる判断の量が決まっています。
今日の食事メニューは何にしよう、今日のコーディネイトはどうしよう、今日は誰と一緒に過ごそう。
そうやって選択を繰り返すうちに人間の判断力はどんどん落ちていきます。
だから自分には必要ない物や選択肢を削ぎ落とすことで、判断力の低下を防ぐことができるのです。
少ない物で生きていけるようになる
僕の持ち物は全部で108個です。
関連記事:ミニマリストの僕が最後まで残した108の持ち物リスト
「108個って少ないのか多いのかよくわからない」ですよね。
例えば僕の場合、家にはテレビ・冷蔵庫・洗濯機・電子レンジといった現代の家電が一切置いてありません。
▼テレビがなくてもスマホやパソコンで録画番組を見る手段はあります。
関連記事:スマホやPCでテレビを見れるnasne(ナスネ)が便利なので皆におすすめしたい
▼冷蔵庫がなくても、近所のスーパーやコンビニに行けば新鮮な食材は手に入ります。
それに作るのが面倒なら外食すれば良いです
関連記事:「冷蔵庫なし」を実践するだけで超健康的な食生活を送れる
僕は家事が嫌いなので洗濯はコインランドリーを使って済ませていますし、
電子レンジを使うような食事は食べないし、使いたくなってもスーパーやコンビニの備え付けレンジを利用すればそれで十分です。
特定の物にこだわらなくても、自分自身で所有しなくても、代わりになる物や手段は簡単に見つかるものです。
お金と時間を節約できる
僕のように、テレビや冷蔵庫等の大型家電を使わない生活を送っていると電気代も安く済みます。
ミニマリストは無駄をとことん削ぎ落とし、自分にとって本当に必要な物だけで生きているので、自然とお金の無駄使いが減ります。
「これは本当に必要かな?買わなくても良いんじゃないかな?」と考えられるようになるからです。
もちろんお金だけなく、無駄な労力や時間を削減することもできます。
例えば掃除の時、物が少ない生活を送っていれば
「あれはどこにあったっけ」「あれの予備はまだあったっけ?使い切らないと…」といったふうに悩まなくて済む。
物を探す無駄な手間も省けるので時間の節約に繋がります。
1つ1つの物にお金を多く使えるようになって、生活の質が上がる
持ち物をできる限り少なくしようと心がけていると、自然と1つ1つの物に対してこだわるようになります。
少ない持ち物で暮らすなら絶対に「量より質」という考えが強くなるからです。
例えば、僕は今でこそ服を9着だけに絞っていますが、昔はファッションが大好きででした。
「あのコーディネイトもしたい、あの服も欲しい、この服に合わせるための新しい服が欲しい」
そんな風に考えていたので「予算内で、安くてもいいから沢山の服を買おう」と安い服ばかりを買っていました。
まさに安物買いの銭失い。
「質より量」という考え方もありますが、僕の場合は「安いから」を理由に買った物はすぐ使わなくなりゴミ箱行きになることが多いです。
そんな僕もミニマリストになってからは1つ1つの物に対して多くの予算を使えるようになったので、圧倒的に生活の質が上がりました。
ミニマリストについて学べるおすすめの本
ミニマリストに興味が湧きましたか?
最後に、この記事を読んで「もっとミニマリストについて知りたいな」と思った人に向けて、おすすめのミニマリスト本を2冊だけ紹介しておきます。
「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」
ぼくたちに、もうモノは必要ない。 – 断捨離からミニマリストへ –
ぼくが思うミニマリストは、ただ他人の目線だけを気にした「欲しい」モノでなく、
自分が本当に「必要」なモノがわかっている人。
大事なものが何かわかっていて、それ以外を「減らす」人のことだ。
ミニマリスト界では超がつくほどの有名人、TVやラジオ出演もされている佐々木典士さんの本です。
佐々木さん本人がミニマリストになるまでの経緯や、他にもたくさん居るミニマリストたちの様々な生活スタイルや持ち物が紹介されています。
「自由であり続けるために20代で捨てるべき50のこと」
自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと (Sanctuary books)
装飾はすればするほど〝濁り〟を生むが、
シンプルさは、きわめればきわめるほど〝美しさ〟になる。
「ミニマリストっていいな」
僕がそう思えるようになったのはこの本のおかげで、2年前に購入してからもう5回以上は読み返しました。