親に感謝している1番のこと

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ミニマリストしぶ

少ない物で身軽に生活をすること、ミニマルデザインなグッズを収集するのが趣味。座右の銘も「少数精鋭」です。■ 「less is _ jp」監修デザイナー ■ Minimal Arts Inc 代表取締 ■ 著書「手ぶらで生きる」

「○○ちゃん、親から学費を支払ってもらっているのに、授業も出ないで遊び呆けてて。

私なんか、自分でバイトして自分で学費払ってるのにさー」

カフェで聞こえた、女子大生の会話です。

 

僕はそれを聞いて、違和感を感じました。

「学費を払ってあげてるのは親の勝手なんだから、子供がどんな学校生活を送ろうと、子供の勝手じゃないか」と思ったわけです。

 

僕自身、親に感謝している1番のことは何かと言われると「僕を放置してくれたこと」です。

高校時代の奨学金は卒業してから自分で払うように言われたし、大学受験をする時も予備校に行かせてくれるなんてことはもちろんなく。

受験費用もアルバイトして稼いだ過去があります。

冒頭の女子大生と同じ境遇ですね。

 

当時は「なんで支援してくれないんだよ。子供を産むんだったら、責任持ってやりたいことやらせろや」と根に持っていました。

だけど、確かに手助けしてくれることは無かったけど、同時に「だめ」と言われることも無かった。

放置してくれて感謝している…というのは、僕のやりたいことを否定せず、僕のやりたいように好き勝手させてくれたから。

 

そういった意味でも、自分で学費を払っているという状況はとても恵まれていると思うのです。

「あんた、学費を払ってあげてるんだから、最後まで卒業しなさいよ!」なんていう毒親に、あーだこーだと言われる筋合いがないから。

 

そもそも、他人のお金に援助してもらったお金だろうと、自分で稼いだお金だろうと、自分の好き勝手にすれば良いのですが、

特に自分でお金を払っていると、他人からどう指摘されようが、言いなりにならないで済みます。

親も親で、お金を援助してあげたら「後はご自由にどうぞのスタンスで、上手くいくか失敗するかどうかを含めて最後まで見届ける」のが良いと思う。

 

・・・どうしてこんな記事を書いているかというと「しぶさんって、ドライというか、人に冷たいですよね」と言われたことを思い出したから。

多分それは「恩は感じるな!他人に干渉するな!」みたいなことを言い続けているからでしょう。

参照:「〜さんに貰ったから捨てられない」それ、恩の奴隷ですよ

 

この「放置してくれたこと」って、ある意味で「ドライ」とか「冷たい」という表現と同じ。

だけど僕は「他人にドライなくらいが丁度いい」と思う。

むしろドライなほうが、ウェットです。

 

そういえば前にもブログで、こんなことを書きました。

馬にまつわる、こんな言葉があります。

「馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない」

他人との付き合いで上手くいかない時、僕はいつもこの言葉を思い出しています。

これは「自分の人生はコントロールできても、他人の人生はコントロールできない」という意味。

水辺に連れて行っても駄目な場合は素直に諦める。

無理に強要して否定されたら、「なにが駄目なんだろう…」と自分まで辛くなってしまいますし、強要された相手側もストレスになります。

冷たい見方だと思われるしれませんが、それが相手にとっても自分にとっても一番幸せな選択肢なのです。

出典:人の物を勝手に捨てるな!!

つまり「他人への期待は最小限に、自分への期待を最大限にしよう」ということ。

家族だろうと、恋人だろうと、自分以外は「他人」ですからね。