ミニマリストしぶ
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LINE@のやり取りにて・・・
けど面白そうなので、ぜひやらせてください!
こうして「出張ミニマリスト」が誕生したのでした。
※今回の出張は第2回目ですが、時系列は今回の方が先でした。
「出張ミニマリスト」は、少ない持ち物で生活するしぶが全国のお宅に訪問して「減らす」手伝いをする企画。
今回は第2回目として、福岡に住む3人家族「K」さんのお宅に訪問しました。
依頼人「K」さんについて
ミニマリストしぶと同じく福岡県にお住まいの3人家族。(内ネコ1匹)
元モデルだけに、年齢を感じさせない美しさを放つKさん。
冒頭のやり取りの通り、Kさんの提案がきっかけで当企画がスタートしたので「出張ミニマリストの生みの親」も同然です。
そんなKさんの、モデル当時の写真がこちら。
顔はお見せできませんが、写真の雰囲気からも美しさがにじみ出ています。
3箇所にスポットを当てる
今回の訪問先であるKさん宅は、2LDKの広さ。
今回の出張ミニマリストでは「リビング」「寝室」「キッチン」の3箇所にスポットを当てて、物を減らしていきます。
そして、物を減らす前の写真を先に公開。
▼減らす前の「リビング」
▼減らす前の「寝室」
▼減らす前の「子供部屋」
▼減らす前の「子供部屋・兼Kさんの作業スペース」
ちなみにこれらの写真は「出張初日」の状態で、僕が訪問する前はもっと物が多かったそう。
なので、これでも事前に物を減らした状態なんです。
これが3ヶ月後にどう生まれ変わるのか、この光景をしっかりと覚えておいてくださいね。
減らそう
場所を絞ったら、早速モノを減らしましょう。
上の画像からも、たくさんのモノに囲まれているのがよく分かると思います。
でもまた再開するかもと思って。
でも旬が去った趣味ってほとんど再熱しないですし、逆に一生モノの趣味って最初からずっと続く。
万が一にも再熱したら、その時にまた揃えましょう。
ボタンは100円均一で買えるくらい安いので、必要な時に揃えれば良いです。
「持っている→どうにか使おう」じゃなくて「必要になる→持つ」が正しい順番です。
そもそもクローゼットの前に本があるのもおかしいし、本来「使う場所」に置いておけば、何がどこにあるかなんて把握する必要がないんです。
誰か、着る人いないかなぁ
自分がいらない物は、他人もいらない。
ネットで引き取り手を探せるメルカリ等で売るならまだしも、自分の身内に渡そうとすると尚更です。
つい親と同じことを、私が繰り返してしまうところでした。
しかもサイズも色も似たようなのばっかり…
これだけ余るのは、消耗するスピードと買うタイミングが合ってない証拠です。
安いからと言って、とりあえず買い足すクセがありますね。だから結果的に損してしまう。
積もり積もるとこの有り様になります。
「安いから買い溜め」→「安いから必要な時に買う」という思考に切り替えなきゃですね。
捨てに行こう
画像の通り、今回の出張だけでも大量の物を捨てることに。
そして出張と同じ日に処分も済ませたので、その様子もお届け。
▼その他捨てた物たち
▼車いっぱいに詰め込んで、ゴミ処理場へ運びます。
▼ゴミ処理場の燃焼炉に、モノを投げ捨てる。気持ち良かったです。
▼今回は0.7トンも処分して980円。近所にゴミ処理場はある人は積極的に利用すると安く処分できます。
▼衣服は古着屋さんで売却。37点で4443円と結構な金額に。
Before/After
それではお待ちかねのビフォー・アフターです。
360度回転カメラを合わせてご覧ください。
リビングのBefore/After
▼リビングに、食事スペース兼Kさんの作業スペースに使うテーブルを設置。
▼リビングの360度回転カメラ
※白いテーブルは後日に処分済み。
寝室のBefore/After
部屋いっぱいまでスペースを取っていた、ダブルサイズのベッドを撤去。
シングルサイズのマットレスを導入。
▼寝室の360度回転カメラ
子供部屋のBefore/After
Kさんから譲り受けて、引き出しのないシンプルなデスクにチェンジ。
空きスペースにラックを設置、マンガ制作で使うノートPCを置けるように。
▼子供部屋の360度回転カメラ
クローゼットのBefore/After
吊るしの3段ケースに入っている、滅多に着ない服を処分。
詰め詰めだったクローゼットにも余白が生まれました。
棚のBefore/After
紙類やファイルのストック、保存していたチラシなどを処分。
余分なストックを減らすだけでここまでスッキリしました。
減らして変わった、Kさんの生活と心境
3ヶ月かけて大量の物を減らしたKさん。
出張が終わってから起きた、生活の変化を伺いました。
①ストレス発散の手段が「消費→生産」に変わった
これまでKさんは、思いつきでショッピングモールへ買い物へ行ったりと「消費」でストレス発散することが多かったそう。
ですが休日は、お子さんと一緒に折り紙を折ったり、絵を書いたりと「生産」にまつわる趣味で過ごすように。
一時的に物を減らすのは簡単ですが、リバウンドを防ぐという意味でも「消費<生産」という価値観に気づけたのは大きいです。
参照:モノの奴隷を抜け出したいなら、消費じゃなく生産する側に回れ
②子供たちが自発的に片付けをするようになった
Kさんが積極的に物を減らし始めた影響で、お子さんも自分の持ち物を見直すように。
それもお子さんから、自発的にです。
「増やす」に注力しがちな年齢でありながら、「減らす」ことにも目を向けれるとは恐れ入ります。
③日常的に「必要最低限」を見直すクセがついた
今回の出張を機に、ゴミ袋の容量を45L→30Lにダウンサイズ。
サイズが小さくなったおかげで、シンク下に収まるようになったようです。
僕自身も「1度にまとめて捨てれば良いか」と45Lを使い続けていた身ですが、Kさんの報告を機に15Lに切り替えました。
ゴミは小まめに捨てた方が気持ち良いですね。
ミニマリストは1日してならず
「これは1回じゃ終わらないな」
そう踏んで、今回の出張は8月に1回目、10月に2回目と長期で行ったプロジェクトでした。
本来「捨てる」という行為は「増やす」以上にエネルギーも時間も必要で、1日で完結するほど楽なものではありません。
3ヶ月で徐々に減らしてこの結果。「人は小さいことの積み重ねでしか変化できない」ということがよく分かる出張でした。
そして僕自身も今でこそ「ミニマリスト」と認知されるようになりましたが、現在もなお増やしたり減らしたりを繰り返す日々が続いています。
どんな人もいつだって発展途上。
今回の出張を一区切りに、今後も最適化を続けていって貰えればと思います。
Kさん本人からの感想
今回の出張終了後に、Kさん本人からの感想も頂きました。
しぶさんのブログを読みだして、自分の中にあった『あたりまえの思い込み』がすーっと溶けていきました。
自分に合うなと思ったことはすぐに行動に移してみたり、応用してみたり2〜3ヶ月実行。
そして、しぶさん訪問でさらに背中を押していただいて。実際に我が家の不得意分野はほとんど改善されました!
結果、色々なことが合理的かつストレスフリーに。
朝が大の苦手な私の寝起きの清々しさがまず違うことにはびっくり。
物が減った分、空間の淀み(ノイズ)が最小限に抑えられた事で、余計な悩みがなく頭がいつもクリアな状態です。
必要な物しかない&物の居場所がきちんとある&好きなものに囲まれている。
前よりもっと家が好きになりました。
前よりももっと娘との時間が増えました。
娘の感想としては『集中力があがった』と体感しているようです。
実際に漫画家を目指して毎日練習していますが、イラストのクオリティーレベルがここ数ヶ月でぐんと上がりました。
勉強の方も同じく、先日の総合テストでは平均を遥かに上回る高得点を出し、先生も私も成長にびっくりという事もありました。
私自身、断捨離を開始したのはブームが始まった頃の5年前。
とにかく自分を変えたかった、娘との時間を作りたかった。
リバウンドや停滞時期もあり、とても時間はかかりましたが、いちど一区切り付けれたのはしぶさんのおかげだと思っています。
本当にありがとうございました!