物が少ない格闘家、青木真也さんの物選びがとにかくシンプルだった

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ミニマリストしぶ

ミニマリストしぶ

“Minimalist”代表。福岡在住、4畳半の23歳。著書「手ぶらで生きる」が発売日に重版&Amazonベストセラー1位に。「MINIMALS」商品デザイン監修。

日課であるTwitterを見ていると、こんなツイートを発見。

どうやら「物が少ない格闘家」として自信があるようです。

 

すぐさま取材が決まり、現地まで愛用の自転車でやってきた青木さん。

青木 真也

日本の総合格闘家。元公務員から、第2代「ONE」世界ライト級王者に。

著書に「空気を読んではいけない」など。AbemaTV「格闘代理戦争」に出演中。

今回は世界チャンピオンにも輝いた、総合格闘家の青木真也さんへの直撃インタビューです。

 

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「本当に、物少ないんですか?」

しぶ

実は僕、青木さんを知ったきっかけが「格闘技」ではないんですよね。

たまたまSNSで知った、青木さんの著書「空気を読んではいけない」がきっかけです。

青木さん
ありがとうございます。
しぶ

内容がまさにミニマリスト思考なのに驚いて、今日の取材をお願いしました。

「友達はいらない、人と食事に行かない」

「チャンピオンベルトは捨てた」

「足るを知る」

本の中身も”無駄”にフォーカスした内容が多いですよね。

青木さん
無駄が多いと、試合にも勝てないんで。
しぶ

では早速なんですが、今日の持ち物を見せてもらっていいですか?

「物が少ない格闘家」の文脈を確認したいです。

青木さん
はい。どうぞ。

 

青木さん

カバンはパタゴニアのボディバッグ。

いつも乗る自転車に合わせて選びました。

 

青木さん

カバンの中はこれで全部。

スマホ、お札入れ、小銭入れ、キーケース。

 

青木さん

NewBalanceのM1300です。

とにかく履きやすいから、手持ちの靴もNewBalanceばかり。好きなんですよ。

これもソールをリペアして使っていて、もう8年目。

 

青木さん

これで最後、腕時計です。

僕は練習のたび時計を頻繁に付け外しをするので、3年〜4年くらいに1回は無くしちゃうんですよね。

だから耐久性と、買い替えの頻度を考えて1万円くらいの物を使っています。

しぶ

練習終わりでこの荷物、たしかに物が少ない。

それと、青木さんは「物」を選ぶ際の基準やこだわりってありますか?

持ち物を見た感じ、色やブランドで統一したりはないようですが。

 

青木さん

いるか、いらないか。

パッと見で必要と思ったら持つ、そうじゃない物は持たない。

しぶ

めっちゃシンプル。わかりやすいですね。

 

「ミニマリストって、目指すものなの?」

しぶ

そもそも、何で「物を減らそう」と思ったんですか?

青木さん

試合で海外へ移動する度に、練習道具やらで荷物が多くて大変だったから。

ボクシングミットにプロテクターとか、めっちゃ重いんですよ。

しぶ

移動が多い人は「物の多さ」に敏感になりますよね。旅人からミニマリストになった人も多いです。

それで言うと、「ミニマリスト」って言葉を知るきっかけは何だったんですか?

どこかで「自分は物が少ない人間だ」という自覚を持つきっかけがあると思うんですけど。

青木さん

いやぁ、なんか自然と。

ハッキリ覚えてないですね。

しぶ

僕の場合は、きっかけがハッキリしていました。

「実家を出て一人暮らしをしたいから、物を減らして支出を抑えよう」という理由。

節約から始まり、身軽に生活したいと物を減らしていきました。

青木さん

ということは、なろうと思ってミニマリストになったんだ。

しぶ

はい。

2015年にミニマリストが流行語になっていた時「物が少ないって良いな」と気づかされて。

一種の憧れでしたね。

青木さん

はぁ、不思議です。

なろうと思ってなるのか。

しぶ

青木さんは、自分で気づいて、自然と物を減らし始めていたんですよね。

ナチュラルなミニマリスト。

僕は他の人から気づきを得てミニマリストになったので、自分で気づける人は凄いなと関心します。

青木さん

僕は選手だから、サポーターさんに色々な物を提供されるんですよ。

だけど、頂き物はいらない物ばかり。

本当に必要な物って少ないから、無駄な物を捨てることの方が圧倒的に多かった。

しぶ

なるほど。

日頃から無駄と向き合うことが多かったから、自然と「減らす」ことを意識できていたと。

 

「自分のモノサシがない人間ってダサいよね」

しぶ

それと、青木さん、世界チャンプになって多額のファイトマネーを貰っていますよね。

何でも手に入る立場になって、欲望が湧いたりしないですか?

頑張ったご褒美に豪遊したいとか、高級車に乗りたいとか。

青木さん

いや、一度もないです。というか、自分のモノサシがない人間ってダサいですよね。

周りがお金を持っていて羨ましいから、俺もお金も欲しい…みたいな。

自分の軸がズレると、自分との戦いにも勝てないし、本質からそれるんです。

しぶ

それで言うと、青木さんのモノサシは何ですか?

青木さんは自分を知り尽くしているというか、「青木リズム」を確立していますよね。

青木さん

僕は格闘技ができたら、それで幸せ。

格闘技を続けるために格闘家になっただけ。ファイトマネーでお金遊びをするために戦うんじゃない。

格闘技を続けるために必要なことに、お金を使う。

しぶ

本にも書いていた「足るを知る」ですね。

自分の欲望を整理できていないから、欲望が散らかってしまうと。

青木さん

それに僕は選手として、金額で評価されるんですよ。

1万円の選手と言われたら、1万円の選手として評価される。

しぶ

まるで競走馬。

青木さん

もちろん、格闘家としての金額面では、他の選手に負けたくないですよ。

だからといって、実際にその金額を手に入れたとしても、そのお金を格闘と関係ないことに使いはしない。

しぶ

青木さんにとって、お金の大小はあくまで格闘家としてのモノサシ。

とにかく「格闘技」のために物・お金・人間関係を整理していると。

青木さん

結局は、自分で「個のルール」を持っているかどうか。

間違ったミニマリストの中に「俺はこんなにも物が少ないぜ」と自慢する人が居ますよね。物の量で競ってる人。

それと同じで、本来は自分の必要量を見極めるのが目的で物を減らしてたはずなのに、本質からそれてしまう。

しぶ

なるほど。逆に物を減らしすぎる人もそうですけど、持ちすぎている人も皆、「自分のモノサシ」が曖昧ですよね。

自分のルールが定まっていないから、他人の基準に左右されて、自分に必要な物を見抜くことができない。

 

「無駄にお金を使ったら、また苦行の時間が増える」

青木さん

それと僕の場合、苦しいことして稼いだお金を無駄に浪費したくないんですよね。

しぶ

苦しいこと、と言いますと?

青木さん

僕の場合、練習や試合の時には必ず「痛み」を伴います。

試合に勝つためには、自分から「苦行」に飛び込まなきゃいけないんですよ。

しぶ

なるほど。

普通の人はお金を稼ぐのに、「痛い」「苦しい」とはストレートに感じないですよね。

事務仕事やってて、時間の経過が遅いなとか。雑事がたくさんで大変とか。

青木さん

普通はそのレベルじゃん。その程度の苦しみじゃん。

「苦行」があるから格闘技が嫌い…というわけではないけど、勝つためにも苦行は絶対に必要。

いくら格闘技が好きでも、さすがに「痛み」に飛び込むのは辛いです。

しぶ

僕もブログでよく「物の消費=時間の消費」だと言っているんですが、青木さんの場合は「物を消費する=苦しい時間が増える」ということですね。

青木さん

そう。僕の場合はストレートに「痛い」とか「苦しい」だから、例えとしてわかりやすい。

しぶ

それは嫌でも、お金の使い方を考えさせられますね…

 

「奥さんに興味がない」

しぶ

それと青木さん、家の物も少ないそうで。今は家族も持たれてますよね。

家族といると「自分と違うモノサシ」の人と暮らすことになりますが、家族の持ち物は気になったりしませんか?

青木さん

置き物を見て「コイツ、バカだな」と思ったりしてる。

こんな所に、こんな物を使うんだ…みたいな。

でも「コイツは俺と価値観が違うからしょうがない」と思ってるから、指摘しない。

しぶ

じゃあ家族の持ち物には干渉しないってことですね。

青木さん

バカにバカって言ったら怒るしね。

しぶ

ははは(笑)

青木さん

だから俺は何も気にしない。

怒ること自体が、エネルギーの無駄なんで。できるだけ揉めたくない。

しぶ

なるほど。

他人はコントロールできないし、干渉してもお互い消耗しますよね。

青木さん

というか、そもそも奥さんに対して興味がない。

しぶ

ん?それは奥さんの所有物に対して?

青木さん

いや、僕が奥さんに対して興味がない。

しぶ

えっと…

結婚しているのに奥さんへの興味がないって、まずくないですか?

青木さん

そもそもさ、家族って必要かな?

「物」に関する話だったけど、えらい壮大なテーマに移ったな…

しぶ

試合に勝った後、リング上から客席の奥さんへ結婚宣言していたくらいだから、てっきりラブラブなのかと。

青木さん

結婚してるけど…まぁ半分、破綻してるっちゃ破綻してるよね。

 

続き:「家族はいらない。二度と結婚したくない」青木真也さんの失敗談、パンチが重い

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