選択肢が多いほど不幸になる「選択のパラドックス」を抜け出すための解決作

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ミニマリストしぶ

ミニマリストしぶ

"Minimalist"代表。福岡県出身の22歳。持ち物すべてをキャリーケース1つに詰めて「旅しながら暮らす」を実践したのち、福岡の4畳半の家にて暮らしている。

どうも、ミニマリストしぶです。(@SIBU__

「選択肢は多ければ多いほうが良い」

実はこの考え方って嘘っぱちなんですよね。

下の動画は心理学者バリー・シュワルツさんが「選択のパラドックス」を提唱する様子です。

英語のスピーチで聞きづらいため、内容をこの記事でざっとまとめます。

選択のパラドックスとは「選択肢が多ければ多いほど、人は不幸を感じやすくなってしまう」という心理作用です。

選択肢が多いことのデメリットが以下の通り。

  • 無力感が生まれる(=選ぶのが大変)
  • 満足度が下がる(=選択に疑念と後悔が生じる)
  • 期待値が下がる(=比較する対象が増える)

それでは3つについて詳しく解説します。

 

無力感が生まれる(=選ぶのが大変)

選択肢が多いと「選ぶのが大変だ」と無力感を感じてしまう。

「ジャムの法則」は、アイエンガー教授が、ドレーガーズという高級スーパーマーケットを舞台に、1995年に行った実験で、「豊富な選択肢は売り上げをあげる」というお店の方針を実証しようとするものでした。

ところが、結果は逆、24種類のジャムを売り場に並べたときと、6種類のジャムを売り場に並べたときでは、前者は、後者の売り上げの10分の1しかなかったのです。

出典:選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義 (文春文庫)

この実験結果からも、選択肢多ければ良いとは言えないことがわかります。

過去記事でも書いた「選択肢が多いと決断疲れしてしまう」という内容がここで繋がりました。

「どこで」「何を食べて」「何を着るか」といったように日々の生活の中で物事を決断する機会は多々あります。

「人間が無意識で1日に何回の選択をしているか?」という調査データでは平均して毎日9000回もの選択を行っているそうです。

僕たちはそれだけの数、何かを選択し決断しているという事。

1回1回の決断自体は苦でもないけど何回も繰り返すうち結構なストレスになってしまいます。

出典:1年間毎日同じ服を着る生活をして良かった事&困った事 

 

満足度が下がる(=選択に疑念と後悔が生じる)

経済学者が機会費用と呼ぶものです。

選択肢が多くある場合、選ばなかった選択肢の良いところを想像し、選んだ選択肢にその分不満を持つ度合いが多くなることは容易く想像できます。

出典:「人は自由になるほど幸福度が下がる」 ”選択のパラドクス”が起きる4つの原因 – ログミー

「もしかして、選ばなかったあっちの方が良かったんじゃ・・・」

選択肢が多すぎるが故に、自分の決断に対して疑念と後悔が生まれてしまう。

結果として満足度が下がります。

 

期待値が増えすぎる(=比較する対象が増える)

選択肢が多いということは「比較する対象が多い」と同意義です。

選択肢が1種類しかない場合にきちんとフィットしていないジーンズを買うことの悪影響とは、あなた自身が満足していない理由を考え、誰の責任かを自分に問うことです。

その答えは明白です。この世の中が悪い。
あなたに何ができたでしょう?

ジーンズの種類が何100もある中から満足のいかないものを買ってしまった時、その理由と誰の責任かを自問自答します。

この答えも同じく明白、あなた自身です。
あなたはもっと良いものを選べたはずです。何100種類ものジーンズを前にして、失敗は許されません。

だから人々が決断を下す時、またその決断がたとえ良いものであったとしてもそれに満足が得られなかったら、人は自分自身を責めるのです。

ここ数10年で、産業国では臨床鬱症状が爆発的に増加しました。

これだけが理由ではありませんが、鬱病や自殺が爆発的に増えたその要因の大部分は、人々の期待値が高すぎたことで経験が不満足なものになってしまっている点に起因していると私は思っています。

出典:「人は自由になるほど幸福度が下がる」 ”選択のパラドクス”が起きる4つの原因 – ログミー

例えばの話、僕が立ち寄った高知のコンビニには大量の発泡酒が置いてありました。

高知は発泡酒の消費量が日本1の県です。

「これだけ選択肢があるのだから、とびっきり美味しい発泡酒があるに違いない」

そうは言ってもこれだけの選択肢が用意されていると置いてあるもの全てを試すことは難しい。

種類豊富な発泡酒を見たあとだと期待値が高くなりすぎて、たとえ美味しいと思える発泡酒を飲んだとしても満足感が得られないのです。

 

解決策は「3択に絞る」

選択のパラドックスから抜け出すための方法はズバリ「選択肢を3択に絞る」です。

逆に選択肢を4つ以上にしてしまうと迷いが生じやすくなるというデータ(決定回避の法則+松竹梅理論)があるので、どうせ減らすなら3つまで減らさないと意味がありません。

決定回避の法則(現状維持の法則)

選択肢が多くなりすぎると人はかえって選択の決断が取れなくなってしまい、いつもと同じような行動をしてしまう。

 

松竹梅理論

選択肢を3つ用意した場合に、真ん中が最も選ばれやすくなる心理。

ただし選択肢が4つを超えると「選ばない」という選択をとる可能性が高くなる。

 

例えば「選択肢を3択に絞る」を日常生活で取り入れるならこんな具合ですね。

  • 普段使いのアウター・バッグ・靴を3種類に絞る
  • 服や雑貨など購入するときの色をあらかじめ3色に限定しておく
  • 休日の予定を3つに絞る。「読書する」「片付けをする」「岩盤浴に行く」etc…

 

ビジネスでも「人に提案する時は選択肢を3つ(松竹梅理論)に絞って回答率を上げる」手法がありますが、それと同じ原理を日常生活で利用できるよう工夫する。

毎日同じコーディネイトなら迷いが一切生じない」という考えのように一番の理想は1択ではありますが、物を減らすための第一ステップとしてまずは3択を目指そうということですね。

 

選択肢を減らして”不幸の迷宮”から抜け出そう

僕がミニマリストになって物を減らしている理由だって「選択肢を絞ることで迷わないで済むようにするため」です。

”物を減らせば幸せ”になれる理由の1つは「選択のパラドックス」から抜け出すことができるからなんですね。

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