最終更新日: 2017/12/14

生活水準を上げずに、満足の水準を下げる

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ミニマリストしぶ

少ない物で身軽に生活をすること、ミニマルデザインなグッズを収集するのが趣味。座右の銘も「少数精鋭」です。■ 「less is _ jp」監修デザイナー ■ Minimal Arts Inc 代表取締 ■ 著書「手ぶらで生きる」

どうも、ミニマリストしぶです。(@minimalist_sibu

先日、Twitterで投稿した「生活水準を上げるよりも、満足の水準を下げた方がいい」という内容に反響があったので、これについてもう少し掘り下げたいと思います。

“1Kでバストイレ別で64000円が安いなんて感覚になれるとは思ってなかった”

ゲスの極み乙女の曲「某東京」に出てくる歌詞だけど、僕も今同じことを実感してる。

上を見るとキリが無いし一度上げた生活水準を元に戻すのは難しいから、満足の水準を下げるだけ下げといた方が得策だな。

— ミニマリストしぶ (@minimalist_sibu) 2017年6月20日

服はブランド物じゃなくとも、ユニクロでお洒落になれる。

車も高級車を選ばずとも、移動できればそれで十分だ。

家だって豪邸に住まなくとも、雨風が凌げればそれで良い。

生活水準を上げるよりも、満足の水準を下げよう。

実用性を考えれば、そこまで贅沢をする必要はないのだから。

— ミニマリストしぶ (@minimalist_sibu) 2017年6月20日

 

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一度上がった生活レベルを下げるのは難しい

過去に「毎月いくら稼げば幸せに生活できるのか、ミニマムライフコストを計算しよう」という記事を書きました。

関連記事:幸せな生活のためにいくら稼げばいい?「ミニマムライフコスト」を計算してお金から自由になろう

 

家賃・光熱費・食費などを含めて、毎月11万円で生活できる…というお話です。

福岡から東京に引っ越して大きく環境が変わった際に計算したものですが、福岡では家賃22000円の賃貸で生活していた僕が、東京では45000円のシェアハウスへ引っ越しました。

東京に住む以上生活コストが上がるのはしょうがないし、「できるだけ生活水準は上げたくないから」とシェアハウスに住む事で家賃を極限まで抑えていたんです。

それでもまだ「1Kの64000円が安い」という感覚が拭い切れてないのが正直なところ。

都内で一人暮らしをしようとすると、8万円〜10万円が相場ですからね。

だから僕は一度東京を離れることにしました。

「贅沢にはすぐ慣れるが、貧乏に慣れるのは難しい」という言葉があるように、そこまで意識していても生活水準を元に戻すのは難しいことなんです。

 

上げることに天井はないが、下げることに天井はある

「もっと」を目指して上を見続けていればキリがない、天井がない世の中です。

小金持ちになった友達が、いくら収入があっても、世の中にはお金がある人向けの商品があるから、お金が余ることは無いと言っていた意味がわかった / “話題の超高級ヨーグルト『クレマドール』食べてみた!1個5400円のお味は!? – い…” https://t.co/uiLUm7wkTz

— CatNose (@blogliterally) 2017年6月20日

100万円の腕時計を買って喜んだところで、上を見れば1億円する腕時計がある。

しかし、「時計はブランド物じゃなくてもデザインがシンプルならどのメーカーでも良いし、防水性と耐久性が高ければそれ良い。だったら3万円の時計で満足できるな」とわかってしまえば「時計は3万円で満足」があなたにとっての天井になります。

あくまでも「自分にとっての水準」なので3万円の時計で満足できる人もいれば、時計には拘らないからと1000円の時計で満足できる人もいるでしょう。

 

そして僕が福岡から東京へ引っ越して生活コストが上がったように、環境の変化で「生活の水準」が変化せざるを得ない時だってあります。

東京に住まなければならない理由がある人なら、高い生活コストを払ってでも東京に住む必要がある。

それでも大事なのは「生活の水準が上がらざるを得なくても、満足の水準は上げない」こと。

僕の場合、家に関しては「六畳一間のスペースで満足できる」ことがわかっているので、東京で1K64000円を払うことはあっても地方で1K64000円を払うことは絶対にしません。

「六畳一間」という条件を満たしているなら、64000円以下の物件でも満足できるから。

僕の家選びは「六畳一間」が天井なんです。

 

今より楽に生きたいなら、満足の水準を下げる

「もっと上を」とゴールのない競争から抜け出して幸せに生きるコツは「満足の水準を下げて、その水準を常に維持し続けること」です。

満足の水準(=幸せの閾値)は下げるだけ下げておけば、どれを選んでも幸せだと感じることができるから。

毎日一汁三菜のメニューで満足できる人と、毎日一流シェフのフルコースじゃないと満足できない人がいたとして、どちらが生きやすいかは明確ですよね。

今はインターネットだってあるし、低価格で楽しめるサービスがたくさんある。

生活コストを下げても楽しく生きられる時代になりました。

無駄遣いや贅沢に慣れすぎないよう、常に気を引き締めておきたいですね。