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「湯シャンって効果あるの?」
この記事ではそんな疑問を持つ方へ向けて書いています。
どうも、湯シャン歴4年のしぶです。(@minimalist_sibu)
僕は産まれながらにアトピー皮膚炎を患っているので今までずっと頭皮の痒みやフケ、赤みや湿疹に悩まされ続けてきました。
そこで頭皮の状態を改善するため、僕は高校を卒業してから今日まで4年間ずっと”湯シャン”を続けています。
湯シャン→シャンプーを使わずにお湯のみで頭を洗う方法。
シャンプーの”シャン”文字が入っているのんだろう?”お湯洗い”で良くない?」
と思っていた時期がありました。それで気になって調べてみたら、
シャンプー・・・洗髪剤。頭を洗う行為。
「お湯でシャンプーする(頭を洗う)」というニュアンスだったのだと記事を書いている今気づかされました笑
▼湯シャンを実践している僕のバスルームにはシャンプーが置いてありません。
この記事では湯シャンによる頭皮への効果や、ぼくが4年間”湯シャン”を実践して感じた感想、
正しい湯シャンの方法について書きました。
そもそもなぜ湯シャンが良いのか
当然ですがシャンプーは科学物質で作られた洗髪剤です。
界面活性剤・酸化防止剤・着色料・香料など頭皮にとって刺激になる化合物がたくさん使われています。
特に僕のような敏感肌の人にとって、シャンプーに含まれる科学物質は頭皮に悪影響が出やすい。
なのでシャンプーの使用を辞めて科学物質を避ける、お湯だけで頭を洗い頭皮本来の自然な状態に戻そうというのが湯シャンの目的です。
具体的にシャンプーに含まれる化学物質がどんな悪影響を及ぼすかということですが、ここでは防腐剤が及ぼす例を紹介します。
シャンプーによく配合されている防腐剤は、パラベン、フェノキシエタノール、安息香酸Na、ソルビン酸Kなどが有名です。
(中略)
そんな防腐剤を含むシャンプーが髪や頭皮についたらどうなるのか?というと頭皮にいる常在菌(カビや雑菌から頭皮を守り、 弱酸性に頭皮環境を維持してくれている)を大量虐殺してしまいます。
かりに生き残ることができた常在菌も毎日のシャンプーのなかでとどめを刺されてしまうことでしょう。
水やお湯だけでも7割〜8割の汚れは落とせます。
そして残り2割〜3割の皮脂は人間にとって必要な”良い汚れ”であって、湯シャンであれば適度に皮脂を残すことができます。
シャンプーの使いすぎによって必要な皮脂まで過剰に洗い流してしまうから、頭皮の乾燥も起こってしまうのです。
湯シャンを始めたきっかけは「頭皮のアトピーを改善したいから」
僕は生まれつきアトピー体質なので、頭皮に限らず全身が乾燥していたり炎症が目立つ肌でした。
アトピーを改善するために食事や塗り薬、サプリメントにも気を使っていくなかで、体や顔など表に見える箇所はだいぶ改善されてきました。
しかし、頭皮だけはなかなか改善されませんでした。
多くの毛で覆われているからでしょうか?
そこで始めたのが”湯シャン”です。
「食事で体の内側から体質改善を行いつつ、シャンプーの使用を止めて頭皮への刺激を0にできれば頭皮の症状を改善できる」
と考えたからです。
シャンプーを使わなくて気持ち悪くないのか?
シャンプー未使用による違和感を感じないように工夫した
湯シャンを開始するにあたって、いきなりシャンプーの使用を0にするのではなく、
まずは毎日使っていたシャンプーの使用を週5回まで下げる。
時間が経過するにつれてどんどん使用回数を減らしていき、
時間をかけてシャンプーを完全シャットアウトという形で湯シャンを実践しました。
段階を踏んで徐々にシャンプーの使用をやめていったので「シャンプーを使わなくて気持ち悪い」と感じることはありませんでした。
これがもしも、いきなりシャンプーの使用を0にして極端な湯シャンを実践していたら違和感を感じて続けられなかったと思います。
当然シャンプーを一切使わない生活を続けていれば勝手に慣れるんですが、
そうではなく自分が不快に感じないレベルで自然に湯シャンに切り替えることができればそれが1番です。
高校を卒業して、家に引き篭もる浪人生活を続けていたから気にならなかった
それともう一つ、僕が湯シャンを継続できた理由として
「家に引き篭もる生活をしていて他人の目線が気にならなかった」
という理由が挙げられます。
湯シャンに興味を持った時が丁度高校を卒業した時だったので、
「どうせ家に篭って人に会う機会も少なくなるから湯シャンしてみよー」と軽い気持ちで湯シャンをスタートすることができました。
これはかなり良い環境、良いタイミングでスタートと思っていますが、
僕のように何かの節目で「人目が気にならない環境」に移るのであれば、湯シャンを実践しやすくなるはずです。
ワックスなど整髪剤を使わないで済むよう、髪型をセットできるようにパーマをかけていた
毎日髪型をセットするためにワックスやスプレーなど整髪剤を使っている人あれば、
シャンプーを使わずお湯のみで全てを洗いがなすのは困難ですし、気持ちが悪いはずです。
しかし僕の場合は元々アトピー肌ということもあり、整髪剤を使うと頭皮が負けて荒れてしまいます。
なので整髪剤を使わずヘアドライヤーのみで髪型をセットできるように、半年に1度パーマをかけていました。
整髪剤を使っている人が湯シャンをするのは超困難なので、整髪剤を使わないで済むような方法を考えましょう。
湯シャンを実践して感じた効果
アトピーによる頭皮の皮膚炎で悩んでいた僕が、湯シャンを4年続けて実感できた効果を述べていきます。
フケ・かゆみが激減
かゆみも減りましたが、特にフケが激減されました。
これはシャンプーを使っていた時と比べて明らかに変わりました。
フケやかゆみ、アトピー肌の改善で有名なシャンプー「フケミン」「コラージュフルフル」を使っていた時期もありましたが、
僕の場合はあまり効果がなく使用するのをやめてしまいました。
しかしシャンプーを辞めて湯シャンに変えた現在は、昔ほどかゆみやフケの症状が出ていないです。
湯シャンを継続した後に、頭皮の状態を母にチェックしてもらったのですが「だいぶ頭皮の赤みが減ったね」と言ってもらえました。
抜け毛が減った。ハゲにも効く。
僕自身が元々アトピーで頭皮が炎症を起こしてせいか、抜け毛が酷く母親にもしょっちゅう指摘されていました。
その時の画像をお見せしますね。やや閲覧注意です。
1日でこれくらい抜けてました。
「わざと毛を抜きたくて抜いてるわけじゃないんだから、そんな注意されてもどうしようもないわ…」
と悩んでいたのですが、湯シャンを実践して2年。
成人を迎えたタイミングあたりで母親から「だいぶ抜け毛減ったね」と言われました。
これは自分でも実感できていて、学生期は髪が少ないと悩んでいたにも関わらず、
今では「毛が多すぎて、まめにカットしに行くのが大変だなぁ」と毛量が多いことで悩むようになりました。
嬉しいのやら悲しいのやら…
頭皮の匂いは無臭に
匂いも母にチェックしてもらいましたが、母いわく「無臭」だそう。
流石に湯シャンではシャンプーのような”香り”を漂わせることはできませんが、頭皮本来の自然な匂いを保つことはできます。
それに湯シャンを始めて”自然派志向”になると、シャンプー特有の科学的な香りに違和感を覚えるようになりました。
湯シャンこそ人間本来の正しい洗い方なんや・・・!
シャンプーを買わなくて済む(お金の節約になる)
このメリットは記事を書いている今気づいたのですが、湯シャンをするとシャンプーを買わなくて済む、
シャンプーを買い換える頻度が激減します。
もう4年も湯シャンを続けているから、「シャンプーを買う」という当たり前すぎる行為をずっと忘れていました。
湯シャンを実践して感じたデメリット
僕のように頭皮トラブルを抱えている人にとって、湯シャンは頭皮の救世主にもなりえる方法ですが、
どうしても”美容面”で不都合が起きてきます…
ふわふわ感がなくなる
流石にシャンプーやリンスを使っていた時に’比べると、指通りにごわつきを感じます。
現在の僕がシャンプーをするのは美容室に行った時くらいですが、
美容室を出た後に髪を触ると「めっちゃフワフワしてる」と驚かされます。
湯シャンが悪いというよりは、シャンプーの力恐るべしといったところでしょうか。
ツヤがなくなる
ツヤ感はシャンプー使用時よりも劣りますね。
僕の場合は男ということもありそこまで気にしてはいませんが、女性であれば髪のツヤ感は命。
湯シャンでツヤ感を高めるには、根本的に髪質を意識した食生活で改善するか、ツヤ出しスプレーを使って意図的にツヤを出すしかないでしょう。
何事も適度が1番。僕のような完全なシャンプー断ちは極端かもしれませんが、
アトピーや頭皮の皮膚炎などトラブルが無い人であれば
- 週に1〜2回だけシャンプーする日を作る
- 人と会う時だけシャンプーする
など適度にシャンプーと付き合うの位の方が、美容と頭皮ケアを両立できるいいサジ加減になると思います。
湯シャンの口コミ
僕だけの感想だとデータに偏りがでるので、Twitterで見つけた湯シャンの感想も貼っておきます。
僕のオデコの広い友人が「湯シャン(シャンプーやボディーソープを使わない入浴法)」が最高だと言うので数ヶ月続けた結果ものすごく肌の調子が良かったんだけど昨日ジムでクリスティアーノ・ロナウドになった後「まぁたまには…」って久々に頭から全部洗ったら全身痒くてハゲの呪いやべえってなってる
— やんさとグリーンダカラちゃん (@neppatsu) 2017年1月30日
湯シャン始めました フケとかないです 痒みっもないです
— ヒズミ (@hizumimono) 2017年1月21日
湯シャン1ヶ月経過。何回かシャンプーしたけど(週1位)、順調に続いてる。冬に始めたのとクエン酸リンスがいいのだな。効果は不明。
— 8Suu4 (@8Suu4) 2017年1月21日
湯シャンして頭皮の荒れがましになりつつある
ありがたや— りた (@syu126) 2017年1月18日
湯シャンをするにあたって気をつけていること
お湯で洗う前にヘアブラシ(クシ)で髪をといでおく
ヘアブラシってただ単に髪通りをよくするだけでなく、ある程度の皮脂を落とすのにも有効です。
お湯で洗うまえにヘアブラシでといでおけば、事前に皮脂を落としておけるだけなく、
髪通りもよくなるのでお湯で洗う時も一層汚れが落ちやすくなります。
お湯の温度は34〜35度のぬるま湯に設定して、時間をかけて洗う
冒頭でもお話した通り、頭皮の洗いすぎは必要な皮脂まで落としてしまうので良くありません。
「シャンプーを使わないんだから、そのぶんお湯を熱くして汚れを落とそう」
と考えてしまうのは間違いで、34〜35度のぬるま湯で洗うのがベスト。
そのぶん3分〜5分程度ゆっくりと時間をかけて洗ってあげましょう。
5分以上洗い流すと、これまた皮脂を落としすぎになってしまい頭皮の乾燥に繋がります。
(終わりに)頭皮本来の、自然に近い状態を保ちたいなら湯シャンに挑むべし!
シャンプーが完全な悪であると言っているわけではありません。
先に書いた通り、どうしても髪の美容面に気を使っている人にとって湯シャンはデメリットも目立ちます。
なんだかんだ言って、シャンプー特有の香りだったりフワフワツヤツヤな質感は湯シャンでは絶対に再現できません。
何事も適度な付き合い方が大事、僕のように酷い頭皮トラブルを抱えていない人であれば
「シャンプー減」くらいに止めるのがベストでしょう。
頭皮の健康面を重視するならお湯で洗う頻度を増やす、髪の美容を重視するならシャンプーの回数を増やす。
自分の目的に応じてシャンプーとお付き合いしてください。
それでは、また!
この記事で使った参考文献一覧
薄毛や白髪を改善!?「湯シャン」の効果とやり方 [ヘアケア]
参考図書
マンガで分かる肉体改造 湯シャン編 (コミック(YKコミックス))