最終更新日: 2018/07/25

手ぶらで生きる、幻のボツネタ「文章が長いやつはキモイ」

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ミニマリストしぶ

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“Minimalist”代表。福岡在住、4畳半の23歳。著書「手ぶらで生きる」が発売日に重版&Amazonベストセラー1位に。「MINIMALS」商品デザイン監修。
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先日、僕の著書「手ぶらで生きる」の裏側を取材して頂きまして、そこでは「本に書けなかったボツネタが〜」という内容をお話ししました。

取材された記事:発売日に重版決定!ミニマリストしぶさんに「手ぶらで生きる」の裏側を聞いてきた

そこで、ふと思い出したのです。「そういえば、ボツネタの下書きがあったよな」と。

そうして掘り返したボツネタの下書きを、この記事で公開。

最終の締め切りに間に合わず、原稿としては未完成のまま眠っていたもので詰めも甘いですが、ボーナストラックとして暖かい目でご覧ください。

文章が長いやつはキモイ(仮)

〜「少ないほうが良い」を知る〜

 

「別れた彼氏から、めっちゃキモい長文が送られてきた(笑)」

僕の友人が、別れた彼氏からの復縁メッセージに困惑していた。その内容を見せてもらったのだが、スマホの画面にギッシリと詰まった長文が、何スクロールにも渡って文字が羅列している。

「君と別れてから毎日がつまらない〜。もう君を悲しませない〜。復縁したら絶対に幸せにする〜」

読む気すら失せ、ゾッとするほどに文章が長い。

 

これは何も復縁メッセージに限った話ではない。例えば、仕事のメールなどにも良く見られる。

「詳細につきましては、とりあえず打ち合わせを〜」などがそう。いちいち返信を要求させる内容のことだ。

仕事の依頼ひとつとっても、読み手の手間をかけさせる「長くて悪い」文章を送る人は多い。実際、科学の研究でも「鬱の傾向が高い人ほど、文章が長い」というデータもある。

 

逆に、無駄をトコトン省いた文章を書ける人には、仕事ができる人が多い。

謝礼や拘束時間など、読み手側が仕事を受けるにあたって必要な条件や内容を全てまとめたメールを送ることで、読み手に手間をかけさせまいと配慮ができるからだ。

 

文章にまつわる、こんな名言がある。

「すみません、もっと時間があればもっと短い手紙が書けたのですが」

優れた文章を書く人は、2文を1文にまとめられないか、2語のところを1語で言えないかなど、言葉の数を減らすことに徹底的にこだわるのだ。

 

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がんばって埋める

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世の中「少なくて良い」ことのほうが圧倒的に多く、「多くて良い」は滅多にない。

時価総額1位の企業はミニマリズムを良しとしたAppleだ。

メール文化が廃れたのは、より短い文章でやり取りできるLINEが流行ったから。

 

そしてみんな大好きTwitterは140文字の制限で気軽に投稿できるから普及した。

メルカリもそうだろう。写真を取る、詳細を書く、梱包する発送する…売るのに必要な手間暇をスマホアプリで簡略化させることで、利用者を急激に伸ばした。

つまり、利用者に”何もさせない”のだ。

 

何もさせない…という言葉を聞いて思い出すことがある。

「豪華な」「贅沢な」という意味の「ラグジュアリー」という言葉の本質は「何もさせない」だ。

高級なアパレルや飲食店、ファーストクラスやグリーン席では、至れり尽くせりのサービスを提供することで、お客様に何もさせない、手間をかけさせない。

 

情報が多く忙しい現代に「手間」というハードルを省くことは、それだけ価値がある。

「少なく」「何もさせない」というサービス精神が、OMOTENASHIに繋がっているのだ。

目次タイトルが「長文はキモイ」となっていますが、流石に表現のパンチが強すぎるので、もし採用されていたら違う物になっていたでしょう。

「長文をやめる。無駄を省いて、読み手を思いやる」みたいな。

Amazon:手ぶらで生きる