身長ミニマリスト

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ミニマリストしぶ

少ない物で身軽に生活をすること、ミニマルデザインなグッズを収集するのが趣味。座右の銘も「少数精鋭」です。■ 「less is _ jp」監修デザイナー ■ Minimal Arts Inc 代表取締 ■ 著書「手ぶらで生きる」

この記事はミニマリストしぶの著書「手ぶらで生きる」の一部を抜粋したものです。

以下、本書の引用文。

41 コンプレックスをポジティブ変換する

「少ない」「足りない」は魅力的

 

僕は父親よりも10センチも身長が低く、あろうことか、妹にまで身長を抜かされている。もはや身長ミニマリストだ。

また、僕以外の家族はみな健康体なのに、僕だけアトピーやアレルギー、ぜんそくなどを患っていた。そんな僕は「遺伝子の失敗作だ」と自分のことを呪い、インヒールの靴をこっそり履いたりして、とにかく自分を偽っていた。

「自分は本当に、この子供の親なのか?」なんて思っていた時期もある。

 

だけど、見栄を捨て、自分に自信が持てるようになってからというもの、その考えはガラリと変わった。

むしろ今は、低身長でよかったと思っている。「高身長のメリット」も魅力的だが、「低身長」もまた魅力的なのだ。

たとえば、身長が低いと威圧感がなく、相手から警戒されにくい。そのため、親近感を持たれやすく、人間関係も構築しやすい。

また、必要なエネルギーも少ないので、ごはんも少なくて済む。(僕が1日1食生活を送れているのもこのおかげだ)。寿命だって、低身長のほうが長いという研究は多い。

僕は長生きできるのだ!

 

それから、昔アルバイト中に見知らぬ女の子から連絡先を聞かれて、交際に至ったことがある(逆ナンパ)。

その時、なぜ僕に惹かれたのかを聞いたら、「ヒョロッとやせているから」という答えが返ってきた。

僕は「そこ?!」と驚いたのだが、「僕がコンプレックスだと感じていた一面を好きだといってくれる人に出会えた」ということに、じわじわと感動したのを覚えている。

 

ありのままの自分を好きになってくれる人がいる。

このシンプルな事実は、僕に大きな自信を与えてくれた。そして、それ以来、小さくて痩せ型な自分が好きになった。

 

「健康に生まれた」多くの人は、30代、40代になって初めて、体の衰えを感じたり、健康診断でなにかの項目が引っかかったりして、健康のことを考え始める。

その点、僕は幼少期にアトピーやアレルギー、ぜんそくに悩み、苦しい思いをたくさんしたが、そのおかげで健康に対する意識が若いころから高い。いまや、自他ともに認める「健康オタク」だ。

 

過去に悩んだ経験があるからこそ、「健康の重要性」にいち早く気づき、対策を打つことができているのである。

健康体であることにあぐらをかき、知らないうちに手遅れになる人より、よっぽど幸せだと思う。

 

「少ない」や「何もない」は、一般的にはネガティヴ寄りのワードだといえる。でも、「少ないからこそ」魅力的なことや、「何もない」からこそ気づける真実がある。

コンプレックスは、人を突き動かす原動力になるのだ。

 

コンプレックスは、

チャームポイントにも武器にもなる

 

本の詳細:手ぶらで生きる(Amazon)