「物より経験」その理由をあなたは説明できますか?

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ミニマリストしぶ

少ない物で身軽に生活をすること、ミニマルデザインなグッズを収集するのが趣味。座右の銘も「少数精鋭」です。■ 「less is _ jp」監修デザイナー ■ Minimal Arts Inc 代表取締 ■ 著書「手ぶらで生きる」

どうも、ミニマリストのしぶです。(@minimalist_sibu

ミニマリストの間で重視されている価値観の中に「物より経験」という考え方があります。

物を買ってもその瞬間しか満足感を得ることができないが、旅行などで得た経験は自分の中に一生残り続けるから満足度が高い。

だから物ではなく経験にお金を使え。

この理屈はわかりやすいけど、果たして本当なのか?その根拠は?

この記事ではそれを証明する科学的根拠と共に、僕自身が「経験にお金を使ってよかった」と感じた実際の体験談を紹介していきます。

 

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「物より経験」は科学で証明されている

心理学者のリーフ・ヴァン・ボーウェン、トーマス・ギロヴィッチによる最新の研究で「物よりも経験にお金を使うほうが満足度が高い」ことが証明されています。

To do or to have? That is the question.

この論文の内容は以下の通り。

  • モノによる幸福感は長続きしない。
  • お金をモノに変えても形として残るため誰かから奪われる可能性があるが、経験は奪われない。
  • 人は幸福感に慣れやすい。モノを手に入れても「次はもっと上を」と欲望が増す可能性が高い。
  • モノの場合、グレードによって価格差がある分つい他人と比較してしまう。

結論は「モノにお金を使い過ぎるな」というシンプルなもの。

そして何でモノを買うと満足度が低いんだろう・・・と更に根本的なところを考えてみると「見栄」が大きな理由になっているのではないかと思います。

人間は「他人から認められたい」思う生き物なので、承認欲求を持つのは自然なこと。

でも多くの人が「自分の所有する物の量」や「持っている物の価値」で承認欲求を満たそうとする傾向にある。

でも承認欲求には終わりがないので、モノで埋め合わせしても「もっと上を」の気持ちがループするだけで満足感を得ることができません。

「自分はモノで承認欲求を満たしてしまう傾向にあるな」と感じた人は過去記事の「物質主義テスト」で診断してみることをおすすめします。

「物質主義テスト」で物への執着度を測ってみよう 

 

経験を重視すれば「他人との比較」から降りることができるし、自分の中に残り続ける思い出が資産になる。

ミニマリストの「物を減らしていき、無駄な物を買わないようにすることで人生が豊かになった」という話は間違いではなかったのです。

 

人生の「満足度」はお金の使い方で決まる

実際に僕が「経験にお金を使って良かったな」と感じた時の一例をお話をします。

僕はミニマリストになることで生活費がグッと下がりました。

福岡に居た頃は6〜7万、東京に引っ越した今でも10万円あれば満足に生活できてしまいます。

関連記事:1ヶ月6万円で自由に暮らすミニマリストな僕の生活費内訳 

 

ミニマリストになる前の僕はモノをたくさん買っていて、稼いだお金がその月で消えるような荒い消費をしていましたが、

ミニマリストになった現在では稼いだお金がかなり余るようになりました。

その余ったお金を何に使うかというと「旅行などのイベント」や「知識になる本や情報」です。

 

例えば、先月は東京で開催される知人のダンスレッスンへ福岡から通いました。

しかし福岡から東京へ行くには交通費や宿泊費でそれなりのお金がかかってしまいます。

ダンスのためだけにそんな高いお金を支払う必要があるのか?

わずかに躊躇したものの、このイベントを知った時に感じた「ダンス楽しそう!絶対に参加したい!」という気持ちを大事にしたくて思い切って東京へ行きました。

これはミニマリストになる前の、モノにお金を使いまくっていた昔の僕には到底できないことです。

 

しかし初めてダンスを踊れるようになった経験はもちろん、イベントで出会った仲間の家に泊めてもらえたり、

時間の見積もりが甘くて帰りの飛行機に乗り遅れそうになったこと全てが思い出として残り続けています。

もしもこのダンスレッスンに使ったお金で、滅多に着ない余分な服を買ったり不必要なブランド品や高級品に使っていたら「満足度」の低いお金の使い方になっていたでしょう。

 

物への消費をやめて、経験を資産にしよう

あなたは「今20代の人は100歳以上生きる可能性が高い」というデータを知っていますか?

過去200年間、平均寿命は10年に2年以上のペースで延びてきたのだ。

いま20歳の人は100歳以上、40歳の人は95歳以上、60歳の人は90歳以上生きる確率が半分以上ある。

いま先進国で生まれる子どもは、50%を上回る確率で105歳以上生きる。

出典:LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

ベストセラーにもなっている「LIFE SHIFT」という本によると、現代に生きる僕らの寿命はどんどん伸び続けている。

昔に比べて長生きするようになった現代では一層「物より経験」の価値は高まっています。

何でも言いますが、物は買った瞬間から劣化が始まりいつかは壊れて無くなってしまうけど、経験は無くなることなく一生残り続けます。

満足度の高いお金の使い方はどっちか、もう明らかですよね。