最終更新日: 2019/08/04

50人に1人。物を捨てられない病「ホーダー」とは?対策は?

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ミニマリストしぶ

少ない物で身軽に生活をすること、ミニマルデザインなグッズを収集するのが趣味。座右の銘も「少数精鋭」です。■ 「less is _ jp」監修デザイナー ■ Minimal Arts Inc 代表取締 ■ 著書「手ぶらで生きる」
※この記事はYoutube動画を、内容そのままに書き起こした文章です。

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どうも、ミニマリストしぶです。今日は「ホーダー 捨てられない・片づけられない病」という本を参考文献にして、物を捨てられない病ついてお話します。

  • 50人に1人が物を捨てられない病「ホーダー」である
  • ホーダーは経済面や人間関係が上手くいっていない場合が多い
  • ホーダーは治すものではなく、認めるもの

 

物を捨てられない病「ホーダー」

世の中では、20人から50人に1人が「ホーダー」という遺伝によって物を捨てられない病であると言われています。

ホーダーに人は極度の収集癖があって、だいたい自分の家や周りがゴミ屋敷になっています。

 

アメリカでは病として扱われていますが、遺伝子レベルの病なので基本的に治療できません。

 

ホーダーの人の特徴

ホーダーの人は完璧主義の傾向が強くて、決断力に欠けるという特徴があります。

 

とにかく衝動に駆られやすくて、欲しいと思ったら絶対買うし、手放さないと決めたら手放しません。

 

物に対して、いざというときの備えという考えがあるので、物を集めることで安心感を得るタイプです。

 

さらにホーダーの人は、人づきあいがめちゃくちゃ苦手です。

 

人とコミュニケーションするのが嫌だから、物に対して安心感を得ているんですね。

 

それにも関わらず、局所的にはコミュニケーション力や社交性を発揮できます。

 

だから職場では頭の回転も速いし仕事もできるけど、家に帰るとゴミ屋敷みのようなパターンが多く、ホーダーの人は周りから見て気づきにくいです。

 

ホーダーの人たちの物に対しての考え方

ホーダーの人たちは、持ち物を自分の家族や恋人と同じように深く愛情を注ぎます。

 

物を捨てることは最愛の人たちを捨てるのと一緒なので、ホーダーの人たちは絶対に物を捨てられず、明らかなゴミも保管します。

 

物が使えるかどうかは関係なくて、「もしかすると備えになるんじゃないか」という物の可能性を捨てられないんですね。

 

また、ホーダーの人たちは買い物依存症だったり、結果的に破産してしまう人もめちゃくちゃ多いそうです。

 

家はゴミ屋敷な上に破産してる人なんて、冷静に考えたら付き合いたいと思わないですよね。

 

だからホーダーの人は、経済的にも人間関係も上手くいかず、慢性的にすごい強いストレスを抱えているんです。

ホーダーは認めるもの

ホーダーは一時的に改善しても再発する可能性が高く、現状医学的に完治させるのは不可能であると言われています。

 

なのでホーダーは治すものではなく、自分で認めて前向きに関係を維持するものというのが結論です。

 

極端な話、衛生状態が保たれていて生活に支障がないのであれば、ホーダーの人たちには物を捨ててくださいと言わずに、それ以上介入しない方がいいと思うんですよね。

 

「どれだけ指摘しても片付けない人は一定数いるから、その人が亡くなった後に遺族が整理してあげるのがいい」と片付け業者の社長さんも言っていました。

 

ホーダーという考え方が気になった人はぜひ「ホーダー 捨てられない・片づけられない病」もチェックしてみてください。

 

文章:伊藤美咲
編集:ミニマリストしぶ