「ダイロン」で色あせたコートを復活。500円でお気に入りの服を再利用できる優れ染料

The following two tabs change content below.

ミニマリストしぶ

少ない物で身軽に生活をすること、ミニマルデザインなグッズを収集するのが趣味。座右の銘も「少数精鋭」です。■ 「less is _ jp」監修デザイナー ■ Minimal Arts Inc 代表取締 ■ 著書「手ぶらで生きる」

「クリーニングに出したら、お気に入りのコートが色あせていた…」という事件が数日前のこと。

過去記事:クリーニング失敗…お気に入りのコートが色あせる

嘆き悲しんでいたところ、読者の方々から「ダイロンで染め直してみては?」と案を頂いたので、自力での染め直しに挑戦。

結論から話すと、すごく手軽に染め直しできました。

「自分で染め直して失敗したら、お気に入りのコートが台無しになるんじゃ…」と不安でいっぱいでしたが、みごとに裏切られましたね。色ムラなく綺麗に染まってます。

 

ダイロンで染めてみよう

こちらがダイロンの本体。

1袋538円で、手のひらに収まるほど小さな梱包。(価格は10/31時点でのAmazonの価格)

失敗した時の予備として2つ購入しましたが、コート1着を染めるには1袋で足りました。

 

公式サイトに記載されてある染め方に従って作業します。

 

その他、ダイロンで染めるのに必要な物(公式サイト参照)

  • ダイロン:1袋
  • お塩:60g
  • お湯:6L
  • 6Lのお湯が入る容器(バケツなど)
  • 泡立て器(染料・お塩を溶かす際に使用)
  • ゴム手袋

ダイロンの染料以外にも、必要な物が結構多いので注意。

 

とはいえ、さすがに服を染めるためだけに、備品をたくさん揃えるのは勿体無い…

ということで、用意したのがこちら。

 

服を染めるには6Lのお湯が必要ということでしたが、ちょうど500mペットボトルlx24本=6Lでジャストサイズのダンボールが手元に。

  • 6Lダンボール
  • ゴミ袋

を組み合わせて、使い捨てバケツの完成。

 

バケツが用意できたら、まずは塩水をお湯に溶かす作業から開始。80度に沸騰させたお湯と塩を60g放り込みます。

ちなみに僕は、目分量で塩を放り込みました。

成功したから良かったけど、今思うと大雑把でしたね…

 

ここでダイロンの登場。

粉末をお湯に溶かします。

 

お湯に、粉末状のダイロンを投入していきます。

(それと80度のお湯6Lを作るのが大変でした。2Lペットボトルを使って3回ぶん放り込む作業)

 

割り箸で、ひたすら混ぜます。

 

お風呂場に移動して、コートを放り込みます。

 

20分ほど、ひたすら揉み込みます。

色のムラができないように、漬け込んで最初の20分だけ、ひたすら混ぜる必要があります。

20分も腕を酷使するので、だいぶ疲れました笑。

 

20分の揉み込みが終了したら、再度20分の漬け置き。

僕はしっかり染めたかったのでマニュアルより長めの40分漬けにして、計60分ほど漬け込みました。

 

取り出します。

明らかに、黒くなっている!

 

洗面所のシャワーである程度すすいで、洗濯機に放り込みます。

そのまま脱水。

 

脱水したコートがこちら。綺麗に染まりました!

 

その後、きちんと乾燥させても問題なし。

染める前と比較すると一目瞭然。色ムラもなく綺麗に染まっているし、白タグは綺麗に白のまま。

 

特に、肩周りのリカバリー具合がすごいです。

目を凝らせば「ちょっと薄いかも?」という部分もありますが、問題なく着用できるレベルまで回復してます。

洗濯頻度の少ないコートなので色落ちは起きにくいはずですが、もし色落ちしてきたら別売りで販売されているカラーストップ(色止め剤)を併用して染め直しすのも手ですね。(今回は併用せずに染めました)

 

まとめ:色あせても捨てずに、ダイロンを

  • 40分の漬け込みと片付けを含めて、2時間あれば染色できた
  • 綿100%なら綺麗に染まる。(ナイロンなど化学繊維はNG)
  • 黒や紺など、暗い色ほど染め直ししやすいそう。暗い色の服を持っている人ほど挑戦しやすい。
  • 500円で服をリカバリーできるのは凄くエコ。(色の染め直しをしてくれるお店って少ないし、コートだと1着5000円〜10000円かかる店も多いので経済的。受け取りまでに何日も待たされることもないです)

ダイロン、めちゃくちゃ便利です。

自分で染めるのは面倒くさそう…と思っていたけど、やってみると超簡単。

今までの僕なら「色落ちしたら買い直し」で処分していたであろう服を、今後は「色落ちしてもダイロンで再利用」という選択肢が生まれたのは大きな進歩。

 

しかもお気に入りの服を、自分で染め直すことで愛着も湧きます。物を大事に長く使うという点でも、ダイロンの存在は有難い。

まだ予備の1袋が余っているので、今度はスニーカーの染め直しに挑戦してみようかと。

ダイロンを勧めてくれた皆さま、ありがとうございます!

 

ダイロンマルチ:DYlON マルチ