「捨てられない」は病気。潔く「物が大好きな自分」を許してあげた方がいい。

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ミニマリストしぶ

ミニマリストしぶ

"Minimalist"代表。福岡県出身の1995年生まれ。現在はキャリーバッグ1つに収まる持ち物で全国を移動しながら生活している。

どうも、ミニマリストしぶです。(@SIBU__

ホーダー 捨てられない・片づけられない病」を読んだので内容をメモしておきます。

分厚い学術書で内容を完結にまとめるのが難しいので、箇条書きでメモしています。

当記事の参考文献・引用文:ホーダー 捨てられない・片づけられない病

 

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ホーダーの定義とその特徴

アメリカでは片付けられない人、捨てられない人を「ホーダー」と呼ぶ。

極度のガラクタ収集癖をホーディングといい、彼らは自分の家をゴミで埋め尽くしてしまう。

他人から見ればガラクタやゴミだが、当人にとってはとても大切なものであると主張し続け処分を拒否するため、時によっては強制排除となる。

・アメリカでは20〜50人に1人の割合が「ホーダー」

・ホーダーは遺伝子レベルの病。

・物を溜め込むことで気分が落ち込んだり積極的になれないなどの影響を受けている。

・慢性的なホーダーは完璧主義の傾向が強く、決断力に掛ける。

・ホーダーは物を集めたり、取っておくことで安心感を感じる。

・あらゆる欲しいものを手に入れ、多くの持ち物を持ち歩くことはホーダーにとって「もしものときの備え」であり、備えなしでは精神が安定しない。

・衝動が抑えられない、チャンスを逃したくないという心理から物が捨てられない。(ギャンブル依存症の人と同種の症状)

・ホーダーは人付き合いが苦手なため人間に対して疑い深く、人間よりもモノと接することを好む。

・局所で社交性を発揮でき、頭の回転も早く職場では有能に見られるが、自宅はゴミ屋敷。

 

「ホーダー」の物に対する価値観

つまりホーダーとそうでない人の違いは”使い道がある」と感じるモノの数とその種類の多さでなのだ。

たとえば、ある年配のホーダーは、缶やビンのラベルを文房具として使おうと溜めこんでいた。

ただの物質主義者とホーダーとの間には基本的な違いがあることが示された。

物質主義者にとって、モノは彼らの成功と豊かさを外に向かって示す道具だ。

(中略)

反対に、典型的なホーダーは懸命に自分のモノを他人から隠そうとする。

彼らがモノを溜め込むのは、社会的なアイデンティティではなく自分だけのアイデンティティを作り出すためだからだ。

・「自分の所有物=自分自身」という執着が強く、モノに対して深く愛情を注ぐことができる。

・ホーダーと近い性質をもつ人種がいる。パプアニューギニアのマヌス島に暮らす人々は、物を神聖化し、それを無くすと愛する人を亡くした時のように悲しむことができる。

・対して、フィリピンで発見されたタサダイの人々は、物を必要としない生活をしているため、所有物にたいして価値を見出さない。(=非ホーダー)

・第三者から見てガラクタのような「古くなったり価値がなくなったもの、何も思い入れのない物」に対してもホーダー自身で価値を見出すことができる。

・ホーダーは所有することで行動力を得ることができ、権力が生まれるのだと考えている。所有することはパワー。

・物を集めるというコレクター精神は「物に対して求愛行動を求める」のと同種である。(コレクターはかなりの時間を費やし目当ての物を手に入れるために計画を立て、その瞬間がくるまでずっと待ち続けるから。)

・コレクターは自分で収集したものに対して幸福感を感じながら、細部まで鑑賞し喜びを感じることができる。コレクターにとって手に入れたモノのそれぞれは「物語」の一部を構成する重要なパーツである。

・ホーダーは使うものではなく、使わない物を手に入れる。ホーダーが喜びを見出すのは「物の使い勝手」ではなく、それらの「可能性」である。

 

ホーダーが「病人」扱いされる理由

何かの収集にこれほどの情熱を傾けることは、はたして病的なのだろうか。

誰かが何をどれだけ集めようが、本人や他の人々の健康や幸福を妨げない限り、気にする人はほとんどいない。

(中略)

通常の収集活動とホーディング行動とを分けるのは、そのために生じるストレスや障害だ。

私たちの研究対象となる人の多くが、ホーディングのせいで多大なストレスを負っている。

・ホーダーの中には収入にも恵まれ経済的余裕のあった人物が、クレジットカードの限度額を超えるまで物を買いあさり、返済もできず破産した人がいる。(=買い物依存症)

・ホーダーの多くが経済的にも社会的にも破綻しており、家族関係もままならない。そのため日々の日常生活を維持することが困難

・ホーダーは狭い住まいに住んでいようが、倉庫を借りるための金銭的余裕がないにも関わらず、キャパを超える物を所有してしまう。逆に家がどれだけ広かろうがキャパいっぱいまで物で埋め尽くしてしまう。

・買い物依存症にも関わらず、買い物した後は後悔と罪悪感にかられて精神が崩壊する。

・さらに買い物によって空いた心の隙間を買い物で埋めようとするので悪循環が断ち切れない。

・ホーダーにとって買い物をして物を集める時に得られる快感は、ドラッグやアルコールを摂取した時に感じる高揚感と同じ。

・買うこと・集めることに対して快感を得ているので、買った物が一度も使われず、値札も付いたままで保管されていることが多い。

 

「ホーダー」を改善するにはどうするべきか

ホーディングの衝動はコントロールすることが可能なのは明らかだが、そのためには長期にわたってかなりの努力を続ければならないだろう。

私たちの研究で次に必要なのは、治療の効果を高め維持するための方法を見つけることになるはずだ。

(中略)

モノへの愛着は、ホーダー自身にもコントロールできないものであることを常に心に留めておこう。

・既存の治療ででホーディングを完治することは大変難しい。

・モノを手に入れるのを抑えたり、自宅からガラクタを取り除くなどして支援する「ホーダー特化の改善プログラム」では2/3の人が、かなりまたは相当改善できるが、治療で改善を行ってもいつかは家が散らかった状態に戻ってしまう。

・ホーダーにとっては毎日が「持ち物に対して愛情を断ち切る努力の連続」である。

・「ホーダー」が持ち物に対して考え方を変え、コントロールするには一生の努力が必要。

・ホーダーであることを自覚して、前向きな関係を維持するように努力したほうがいい。

 

ホーダーは治すものではなく「許すもの」

この本を読んで気付かされたのは「全員がミニマリストのように、物の少ない環境で満足できるとは限らない」という当たり前のこと。

僕は「物にコントロールされる自分」ではなく、「物をコントロールできる自分」を目指してミニマリストを目指してきました。

だけど、どんな片付け術や整理整頓の術を学んでも上手くいかない、物を減らすことができても精神的に落ち着かない。

世の中にはそんな「物にコントロールされる」方が幸せな人種が少なからず存在します。

ホーダーの人は潔く「物が大好きな自分」を許してあげる方が幸せに生きられるのです。

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