最終更新日: 2017/05/09

本当に必要な物は「ちょっと好き」ではなく「大大大好き」な物

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ミニマリストしぶ

少ない物で身軽に生活をすること、ミニマルデザインなグッズを収集するのが趣味。座右の銘も「少数精鋭」です。■ 「less is _ jp」監修デザイナー ■ Minimal Arts Inc 代表取締 ■ 著書「手ぶらで生きる」

どうも、ミニマリストのしぶです。(@minimalist_sibu

今回は読者の方より頂いた質問にお答えします。

こんばんは。とつぜんの連絡申し訳ございません。

自分は現在大学3年の学生なのですが、「金遣いの荒さ」について悩んでいます。

身近な例としましては洋服です。欲しい洋服があると我慢できずに買ってしまい毎月クレジットの請求に怯える生活をしています。

自分は1年くらい前からミニマリストの生活スタイルや堂々とした姿に憧れて、実際に書籍を読んだり、断捨離したりしたこともあるのですが、物欲が治りません。

おそらく、モノへの執着がまだあるんだと思います。そこで、精神論的なお話をしていただきたいのですが、相談をお願いする事はできますか?

質問ありがとうございます。

まず大前提として、「欲しい」と思った物を買うこと自体は悪くありません。

自分にとって本当に必要かどうかは一度手にしてみないと確認できないですし、手にしてみて「これは不要だな」と思ったなら売るなり譲るなり捨てるなりすれば良いだけのこと。

ミニマリストだからと言って「持たないこと」に固執しては本末転倒です。

本当に心の底から「欲しい」と思える物を買わずに我慢してモヤモヤするくらいなら、躊躇せず手に入れてみてください。

しかし問題なのは「欲しい」と思った時の理由、すなわち物欲の正体が「他人からよく見られたい」という場合です。

 

特にファッションは「他人との比較」が顕著になる最たる例。

最新の流行に追いつけているか、他人から「ダサい」「浮いている」と思われているんじゃないか。

他人と比較して自分がお洒落なのかどうかが気になってしょうがありません。

しかしです。

もしも気にして服を選んでいると自覚があるならば、それは自意識過剰になっているだけで、他人はあなたをそこまで気にしていません。

多くの人に見られる芸能人やモデルさんとかならともかく、一般人である僕らは尚更。

 

例えば僕の場合「大好きな黒のロングコートを毎日着るにはどうしたらいいか」を基準にクローゼットを整えています。

僕は毎日ずっとこの格好です。

黒いロングコートって大人っぽいし、めちゃくちゃカッコイイ。

黒いロングコートが大好きだから着る。ただそれだけ。

他人から「無難でつまらない」とか「キザな奴」と思われようがどうでもいいです。

 

これは僕が大事にしているミニマリスト哲学なのですが、究極的に「必要=好き」だと僕は考えています。

それも「ちょっと好き」ではなく「大大大好き」と思えるレベルの好きを大事にする。

ちょっと好きなんてレベルで物を選んでたら、物欲なんて一生収まりません。

NO1以外はいらないんです。

 

まずは他人からの目線や流行を気にせず、自分の「好き」を基準に物を選んでみてください。

毎日同じ服を着ろという話ではありません。

自分の「好き」がわかれば「他人からの目線」なんてどうでも良くなるし、自然と物への欲求は収まるはずです。

自分の「好き」がわかっていないから、あれもこれも欲しいと軸がブレブレになってしまう。

僕は「大好きな黒いコートさえ着てれば幸せだから、他の服はいらないな」と思っていますよ。

 

ミニマリストになるということは「自分にとっての必要を最適化する旅」に出ることです。

特定のタイミングで物への執着をバッサリ物を捨てることができる人もいれば、長い年月がかかる人もいます。

僕自身もミニマリストを志してから今の持ち物に絞るまで2年近い年月が掛かりましたし、現在もなお「これは自分にとって必要な物なのか?」を考えて最適化している最中です。

まずは焦らずゆっくり、自分の「好き」を突き詰めてみてください。